地雷女子ymdちゃんと兄ヤンキーymdくん3 (ページ18)

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「わかったから。お前の気持ちは有難いからさ。ありがとな。
俺は今こん中に妹がいて、それの迎えに来たの。だから退いてマジで」

俺がそっと掴まれた手を振りほどくと、ようやく我に返ったらしいソイツ。

「あ、妹･･･、？」

そう言いながらまた俺の顔をじっとみてきたコイツ。

「あ！！さっきガッツリガンギメされてたから気づかなかったけど、確かに店にいる1000年に一度の()美少女のベースはこの顔だ･･･！！

つーか、分裂したみたいにそっくりじゃない？！顔面偏差値やっば！！･･･俺、明日死ぬフラグ？！
いやいや、まだやり残した事しかねーし！
でもこんな好みの美形に一気に2人も会えるとか俺、運エグすぎん？！」

1人でまた喋りまくるコイツ。

埒が明かないから、ちょっと背の高いソイツの胸ぐらを掴んでひっぱった。

「ぐえ」

「うん、だから。それ俺の妹。
中にいるんだろ？(^ω^#)さっさと帰りたいから呼んできて」

俺が力を込めると、ソイツの喉がヒュっと鳴った。

何も言葉を発せずボーゼンとするソイツに、
しまった力込め過ぎたか？と後悔したのも束の間。

「･･･あぁ。やっぱりめっちゃ好きです。その顔」

綺麗な顔が近過ぎて心臓止まるかと思いましたよ、と再び騒ぎ出すコイツを心底ドン引きしながら振り落とした。

「バカか」

後悔して損した。もっと締めとけば良かったわ。

「山田さんに締められた･･･ダチに自慢しよっと。ぐふっ_(┐「ε:)_ 」

ニヤつきながらそのまま崩れ落ちるソイツを
ゴミを見るような目で見ながら店のドアを改めて開けた。

ーー

中に入ると、店内のソファに座る涼子と目が合った。

「お兄ちゃん？あれ、パパじゃないんだ」

「親父はちょっと都合付かなくてな。車で迎えに来たから。ほら帰るぞ」

「車？えー、お兄ちゃん免許取りたてじゃん。大丈夫？」

「しゃーねーだろ。俺だってやだけど親父が車で行けってうるさいんだよ」

俺と涼子がそう会話すると、店に居た人間が一斉にこちらを見た。

て言っても、ヒカルちゃんとそのヒカルちゃんにそっくりでイケメンなマスターらしき男だけだけど。