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流石涼子。
ストレートだな。
ここ最近の母さんは、確かに常に何かに怯えてる。
元々変わってるからあんまり気にしてなかったが、実は盗撮に気付いているんじゃないか。
だったら、いつも心配そうに涼子の帰りを待つ姿にも納得が行く。
固唾を飲んで、母さんの言葉を待つ俺たち。
母さんが躊躇いながらも口を開きかけたその時
「たっだいまぁーーー」
親父がタイミング良く(いや、最高に悪い)帰ってきた。
リビングにズカズカと入って来る父さんは、母さんをハグしに一直線に向かってきた。
「母さん、ただいま♡」
「･･･おかえりなさい、アナタ」
さっきまでの張りつめた空気が消し飛んだ。
ポッと頬を染めて嬉しそうな母さん。
その手にはキラリと光る包丁、ちょ、先に包丁を置けよ！
間違えて親父に刺さらなくて良かった。
ていうか、親父！！
いいとこだったのに邪魔すんな！
空気をぶち壊されボーゼンとする俺ら。
1ヶ月ぶりの連載再開にも関わらず←
相変わらずマイペースで空気が読めない親父は、気にせず俺たちにニカッと笑いかける。
「お？侑李くんに大ちゃんいらっしゃい。
ご飯食べてくぅ？」
「あ、おじさんこんばんは。お邪魔してます」
しかしそんな親父にまあまあ慣れてる2人は直ぐに対応する。
「もう夕ご飯の時間みたいだし、今日はそろそろ帰ります。明日まだ学校なんで」
「そーか、またいつでもおいでね」
「ありがとうございます」
親父と母さんに、会釈して帰る大ちゃんと知念。
涼介、涼子ちゃんまたね、と二人はそそくさと帰っていく。
あーあ、いいとこだったのになぁ。ほんと。
残された涼子と顔を見合せる。
しかし、そんな俺たちに母さんが、ぼーっとしてないで夕ご飯手伝って！とキレて来たから仕方なく手伝う羽目になり、それきり話は出来なくなった。
つーか、娘が盗撮されたんだぜ？
もっと気にしろよな。
親父には、まだ言わない方がいいかな。
可愛い涼子が盗撮されてるなんて知ったら犯人探しを始めて逆に警察沙汰になっても厄介だし、、
まぁ、俺が言わなくても母さんが言うだろ。
ーーーーーーーーーーー
連載再開しました。
更新してない間に沢山のお気に入り登録や好評価して頂いてて･･･ありがとうございます( ；꒳； )
この設定でまだ書いてないことも沢山あるので、他作品と並行しながらマイペースにですが、少しずつ書いていきたいと思います。
では、続編に続きます〜
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作者名：AKA | 作成日時：2021年11月21日 9時
