地雷女子ymdちゃんと兄ヤンキーymdくん (ページ38)

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side りょうこページ38

あの後も話は尽きなくて、いつの間にか夕ご飯の時間に。
そろそろ帰ることになって、パパにお迎えの連絡を入れた。

入れた途端、何処かでスタンバイしてたのかと思うほど早く、パパから『〇〇に着いた。涼子何処にいる？そっちまで行くから待ってなさい』
と連絡が来た。

相変わらず心配性なんだから。

私がパパに場所をLINEで送信してると、同じく携帯を弄っていた慧ちゃんが急に焦り出した。

「たかきがもう迎えに来ちゃったから、ごめんだけどもう行くね！涼ちゃん、ヒカル、またね〜」

いつの間に現れたのか高木くんのバイクが見えた。
慌てて私たちに「じゃあね〜」と手を振り高木くんのバイクに跨りニケツで帰る慧ちゃん。
ヤンキー漫画の王道シチュだ…。

「慧ちゃんとこはラブラブでいいなぁ…｣

仲良さそうな2人を見ると、裕翔くんとケンカしてる自分が余計に惨めで哀しくなる。

「まぁ、涼ちゃんも今日仲直り出来るかもしんないじゃん。中島くんも流石に心配してると思うよ｣

「うん。まぁ半分私のせいだから…。もしかしたらもう愛想つかされてて連絡来ないかも(涙)
…あっ、そうか、連絡来ようがないか。ブロック解いとこ｣

当たり前だけど、ブロックしていたから裕翔くんからの着信やLINEは昨日のままで止まってる。
ああ、なんて馬鹿なことしたんだろう…私。

後悔してる私を優しく慰めてくれてるヒカルちゃん。
そんなヒカルちゃんの携帯も鳴った。

「あ、宏太だ。ごめん…私も彼氏が迎えに来たみたい｣

人混みの中から、スラッと背の高い優しそうなイケメンがこちらに向かって歩いてくる。
そしてその顔を見てビックリした。

父、山田コウタにソックリだったのだ。

いや、正確にはパパを20歳くらい若返らせた姿かな？

「ヒカル、遅くなってごめん。…あ、君が涼子ちゃん？ヒカルから聞いてる。いつも仲良くしてくれてありがとう｣

めちゃくちゃ顔はパパなんだけど、変な服も着てないしパンチパーマでもない。
パパもまともな服着て、髪型をちゃんとしたのに変えたらこんなカッコよくなってくれるのかな？って考えながら私も宏太さんに挨拶を返した、、

その時。

ここに漸く辿り着いたパパが、私を見つけ嬉しそうに走ってきた。