地雷女子ymdちゃんと兄ヤンキーymdくん (ページ27)

今日:14 hit、昨日:5 hit、合計:22,237 hit

・ページ27

でも考えは大人で、俺の事をよく理解してくれるし、明るくて太陽みたいな存在。

あ、大ちゃんには言うなよ？なんか大ちゃんにそういうノリは恥ずかしいし、向こうも求めてないだろうからさ。

よし、説明おわり！

「わかった。じゃあ先に〇〇行ってる。
着いたら教えて。じゃーな｣

ーーー

ってな感じで、俺は密かに先回りして涼子をジャ〇ーさんの銅像の影から見守ってたって訳だ。

涼子は怒ってたけど、俺が行かなきゃ危なかっただろ？
昔からそうなんだよ。
その度に俺がああやって守ってきたんだ。
俺が強くなったのは、女顔でチビだから舐められたくないってのもあるけど、涼子をああいう奴から守る為でもあるんだよ。

それに涼子は自分の価値を知らな過ぎる。
いや、わかってて利用してる所もあるんだけど、イマイチ危機感に欠けるというか…

これだけ俺や親父や伊野尾ちゃんに守られてると、いい加減Break The Wallしたくなる気持ちもわかるんだけどさ…(あっ、俺の中の別人格が勝手に新曲を宣伝しちゃったみたいです、すいません)
とにかく、自分を千年に一度の美少女だということを自覚してなさ過ぎるんだよ。

…あ？？なんか文句ある？？
もう俺シスコンでいいわ。
シスコン上等！！！！！

んで、無事ボディガードを終えて満足した俺は、知念と有岡を待たせてたから早々に退散してきた。

「やっぱり、妹ちゃん絡みだったか｣

ワハハと笑う大ちゃんにうるせー！とグーパンチをかますフリをする。

「だって、日頃太陽を浴びないゲーマーの涼介がよ？率先してこんな街中出てくるなんて涼子ちゃん絡みくらいしか無いでしょ」

知念がおかしそうにこちらを見て笑う。

「間違いねぇわ。どうよ？久しぶりに太陽浴びた気分は？相変わらず山田の妹への愛のパワーすげぇな〜」

知念に加勢する大ちゃんに腹が立つ。

「いや、太陽くらい浴びるわ！」

お前らの中の俺はどんなイメージなんだよ。
今は一応ヤンキーが本業の学生なんだから
ちょっとゲームの事は黙っててくれますぅ？

あと俺、そんなに涼子大好きに見えるかな…←

「ま、さっきの涼介ちょっとカッコよかったからさ。涼子ちゃんも恥ずかしかっただけで本気で嫌がってた風には見えなかったよ」

なんだか慰めてくれる知念。

「そうそう。山田頑張ってたな。よし！腹減ったしなんか食いに行こーぜ」

そう言って俺の頭をポンポンとした有岡に、兄貴ヅラすんな！と軽く蹴散らしながら、俺達は人混みの中に消えた。