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side りょうすけ ページ26

昨日は中島がうちに来て、色々と大変だった俺。

朝から涼子が休日なのにメイクしてお洒落してたから、今日もまたあの中島に会いに行くのか不安になった俺は、親父に密かに涼子のスケジュールを聞き出した。

「ん?涼子は10時に〇〇に行くって言ってたよ〜」

親父のパンチパーマは今日もキツキツのキレキレだ。涼子に言われて気にしたのか赤いEnglish Tシャツでは無く、ダブルのスーツを来ている。

おい!その格好にグラサンは完全にヤクザじゃねーか。
なんの撮影かと思われるから辞めろ!
ったく無駄に顔とスタイルだけはいいんだから。
そんなイカツい親父だけど、涼子の事は目に入れても痛くないくらい可愛がってるから情報は確かだろう。

「相手誰かわかる?」

今日も引き続き病み期の母さんと、日曜の朝の定番シュー〇チ見ながらコーヒーを飲む親父にダメ元で聞いてみる。

「あ〜今日はヒカルちゃんと遊ぶって言ってたかな。パパが送ってくから、涼介は心配しなくて大丈夫だからねっ☆」

流石涼子の事になるとフッ軽だな、親父!
日曜はいつもサッカー中継ばかり見てダラダラしてる癖に。

「おう、任せたわ」

とりあえず送迎は親父に任せとけば安心だな。

ヒカルちゃん…涼子が中学で仲良くしてる女子だな。
可愛い2人があんな危ない所で待ち合わせなんかしたら、誰に何されるかわかったもんじゃない。

俺は、一足先に現地に行くことにした。

…え?シスコンも大概にしろ?これには理由があるんだよ。

今日は高校が休みだからなるべく黒っぽくて目立たない私服に着替える。
でも頭のポンパドールは外さない。これ取るとキャラ設定がブレるんだよね。

早速行こうとした俺だが、携帯が鳴った。

知念だ。LINEじゃなくて直で通話してきた。

「りょーすけ〜今暇?」

「暇じゃない」

「なら電話取らなきゃいいのに」

「いや知念からの電話は無視できねーから」

「突然デレるのやめてくんない。何、またゲーム?」

「いや、ちょっと野暮用がさ。すぐ済むと思うから終わってからでもいい?」

「いいけど、どこ行くの?終わるまで大貴と待ってるね」

なんだ、有岡もいるのか。
しかし本当俺の事が好きだよなー知念は。

涼子が妹なら知念は弟みたいなものだ。
同い年だけどね。俺より小さくて可愛いし
頼られるとつい甘くなっちゃう。

有岡‥あ、普段は有岡の事は大ちゃんって呼んでるんだ。大ちゃんは俺の2個上だけど、兄貴って感じでは無いんだよなー。

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作者名:AKA | 作成日時:2021年11月21日 9時

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