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side りょうこ ページ23

次の日の日曜日。

裕翔くんとのLINEでムシャクシャしてた私は、一向に既読が付かない慧ちゃんを諦めて、もう1人の地雷友達のヒカルちゃんと、よく行く一駅先のモールでお買い物兼お喋りをする為に待ち合わせ中。

ここまでは絶対送ってくって煩いパパの車に半強制的に乗せてきてもらった。
パパは私に関しては凄く心配性で、ちょっとしたお出かけでも着いてきてこっそり覗かれてた経歴があるから、油断ならない。
因みに、お兄も密かに見張ってたりするから、ますます油断ならない。
私もう中3なんだからそんなに心配しなくていいのに。

ん?私が中3って事にビックリしてる人いない?
だって3つ上のお兄ちゃんがヤンキーだよ?
ヤンキーなんてやっていられるの、学生のうちだけなんだからね。

待ち合わせ場所にも着いてこようとしたパパを全力で巻いて、待ち合わせ場所である偉大なる〇ャニーさんの銅像前でヒカルちゃんを待つ。
良かった、とりあえずこの辺りに背の高いパンチパーマは見当たらない。私はホッと胸を撫で下ろす。

私がヒカルちゃんに、着いたよ‪((((〃・ω・)ノ♡‬と送信してたら、知らない男の人が声掛けてきた。

「ねぇ、君誰かと待ち合わせ?」


ピピッ…ピピ…
私の中の脳内イケメン分析スカウターが瞬時に目の前の男の判定を下す。

年齢…20歳くらい。+10ポイント
身長…170センチくらい。普通すぎる。
−5ポイント
顔… ちゃんとスキンケア頑張ってそうだけ
  ど、顔立ちは裕翔くんに比べたらナシ
  −10ポイント
髪… 短くもなく長くもない茶髪。
+5ポイント
服… 流行りを意識してるけど似合ってない
  −20ポイント
合計・−20ポイント獲得。判定・ナシのナシ。

私は見えてないフリをして無視を決め込んでいたら、無理矢理気付かせようとしたのか、携帯を弄ってた手首を掴まれた。

「無視とか酷くない?」

「やっ、やめてくださいっ」

私がそう発した瞬間、急にその男の人が呻き声をあげた。

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作者名:AKA | 作成日時:2021年11月21日 9時

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