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ページ12

「お兄ちゃん、酷い…」


!!!!

「涼子!」

「「 涼ちゃん!!」」

無惨にも解放的になった我が家の玄関をバックに、顔を覆って涙ぐむ妹の涼子がいいタイミングで登場した。

涼子…満を持して登場。

涙の涼子を見て慌てて駆け寄る中島。
イケメン中島のスマートな抱擁に怒っていたはずの涼子の表情が少し和らぐ。

「涼ちゃん、ごめんねっ」

「離して!浮気者!」

設定を忠実に守るため、中島に抱かれてニヤケかけた顔を必死に怒りの表情に戻す涼子。
おーい涼子、顔は正直だな。

「違うんだ、僕が愛してるのは君だけだ!…確かにこの顔を持つお兄さんの事も好きだけど!」

中島、本当にストレートな奴。
そしていちいち余計なことを言う奴。
その言葉に涼子はキッと中島を睨みつける。

「顔、顔って!前からずっと気になっていたの。
わ、私の顔だけが、裕翔くんは好きなんでしょ?!(涙)」

涼子から堪えていた感情が溢れ出る。

涼子、ずっと不安だったんだな。。
俺も自分の顔がこんなに申し訳なくなることは初めてだよ。
地雷女子で面倒だけど、あんなに可愛い妹を不安にさせていた中島に怒りが湧いてくる。

しかしそんな涼子を見た中島は
俺たちがいるにも関わらず、涙でぐしゃぐしゃの涼子の顔を手のひらで包むと、その真っ赤な唇にそっと口付けた。


!!!


ボッと赤くなる涼子。



親父のコーヒーカップが割れた音がする。
母さんの(*/▽\*)キャッという感嘆の声がする。
隣の家からキャー!という歓声が聞こえる気がする。

中島の行動力に俺は頭がついていかない。
それは伊野尾ちゃんも同じだったようで、金属バットを構えながらも、全く行動が読めない奇行種中島をそっと見守っている…

赤くなり、恥ずかしさからか目線を逸らす涼子に
中島は蕩けるような眼差しで優しく話しかけた。

・→←side りょうすけ



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作者名:AKA | 作成日時:2021年11月21日 9時

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