地雷女子ymdちゃんと兄ヤンキーymdくん (ページ41)

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ダッシュで公園に行くと、ベンチで缶コーヒーを飲みながらひとり佇む裕翔くんがいた。

辺りはすっかり夜で、暗闇に浮かぶ裕翔くんの長身とシュッとした横顔がまるで映画のワンシーンみたいに決まってた。
本当に裕翔くん、カッコいい…♡

ちょっと緊張しながら歩いていくと、裕翔くんはすぐ私に気付いた。

「‥涼ちゃん」

こちらに駆け寄って、すぐ謝る裕翔くん。

「涼ちゃん！ごめん！本当ごめん！！
何度も君を傷つけて…まさか、そこまでショックだったと思わなくて、俺、本当にダメだよな…。
伊野尾さんは君の憧れの自慢のお姉さんだから、きっと喜んで貰えると思って…。やっぱり涼ちゃんのお姉さんだから綺麗なんだねって褒めたかっただけなんだ｣

本当に、慧ちゃんの言ってた通りだった。

顔を立てるって、私の誇りである慧ちゃんに花を持たせることで、私の、慧ちゃんに憧れて大事に想う気持ちを尊重してくれてたって事なんだね。

なのに意味がわからず真に受けてキレてブッチして…
私、本当に子どもだな。。

「うん。あの後慧ちゃんからもそうじゃないのかって教えて貰ったの。だから、裕翔くんは謝らないで。
謝るのは私の方。本当に…バカで子どもでごめんね｣

情けなさに思わず涙が滲む。
涼ちゃん！と裕翔くんに抱きしめられた。

「そんな事言っちゃダメだ。俺は、君のお兄さんを前に我を忘れる大馬鹿者だし、いつも一言多くて…それで君を知らない間に傷付けてしまう…。
こんな俺みたいなヤンキーが、君みたいな可憐で清らかな天使の彼氏でいいのかなって…不安で仕方ないんだ｣

裕翔くん…！そんな風に思ってくれてたの。。
でも、でも私は。

「私だって、いつも不安でっ…。裕翔くんはカッコよくて、背が高くて、強くて、賢くてついでにお金持ちで。←
私みたいな幼くて、小さくて、慧ちゃんみたいな色気もない普通の女の子が、裕翔くんと付き合えたなんて夢みたいなものだったの…！｣

私の言葉に、より一層熱くなる裕翔くん。

「なんてこと言うんだ。涼ちゃんが普通の女の子ならこの世の他の女の子は皆ダンゴムシだよ？！普通って意味って何？ってなっちゃうよ？？！
…それに俺はそんないいもんじゃない…。
確かに家は金持ちだけど、ヤンキーだし、熱くなると周りが見えなくなるし！
綺麗なものを見たり、好みのものを見ると興奮して我を忘れてしまうんだ…
それに俺、絶対×××のときは×××そうだし×××で××××××｣