君の隣 (ページ9)

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只今帰り道。

ついさっきまで夕陽が沈み始めて綺麗にオレンジ色に染まっていた空が段々と暗くなり始め分厚い雲が夕陽を覆いすっかり灰色の空へと変わってしまった。

終いにはポツポツと雨が降ってきて急いで鞄から折りたたみ傘を取り出した。

「ロンジュン、傘無いの？」

RJ「あ、家に忘れた、、、」

「一緒に、入る？」

待てA、これじゃ相合傘じゃないか。

オイ心の準備もできてないのに何自ら相合傘仕向けてんだよA！！！

RJ「いいの、？」

「う、うん、濡れちゃうし、風邪引くよ」

RJ「じゃあ、お邪魔します」

、、、近い。

とてつもなく近い。

腕がぴったりくっ付くくらい近くて、いちいちドキドキする。

近付いたロンジュンから香水でもなくどぎつい香りじゃないふわっといい香りがして、更に心臓がバクバクする。

てかさっきからロンジュンより背の低い私が傘を持っているせいでロンジュンが私の背に合わせて若干かがんで歩いている

「ごめん、大丈夫？汗」

RJ「大丈夫、じゃない笑
Aが小さいから～」

「なっ、」

RJ「傘僕が持つよ」

いい返そうとしたのに傘もすっと取られてしまった。

外側の肩も濡れないようにと傘を少し私の方に傾けてくれて、優しいなと思っているとそっとロンジュンの手が私の肩を包み自分の方へと私を引き寄せた。

ロンジュンの手はまだ私の肩にあって、冷たい雨が当たっていたのにあたたかくなった。

距離感といい香りとロンジュンの行動に胸が破裂しそうになった。

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