第83話 ページ3
一方その頃…
グラグラグラッ！！
時折自身の様な地鳴りが上から聞こえるが、一際大きな地鳴りが鳴り、氷がガラガラと落ちてきた。
小松「うわぁぁぁぁ！！！」
そう叫ぶ小松の口を謎の緑髪リーゼントの男が抑える。
男「だから喋るなっての！マジで静かにしないと、此処から帰れなくなるよ？まぁ、上は結構派手にやってる様だけどね。」
小松「！急がなきゃ！」
貴「だな。」
そして走り出そうとする私と小松の腰に、男が腕を回し引き留める。
男「おいっ！待てったら！こっから先に行かせるわけにはいかねぇんだよぉ！」
小松「僕は、スープを手に入れなきゃないんです！トリコさんに頼まれたんです、邪魔は、させません！」
小松の言葉に呆気にとられたその男の腕を振り払い、小松は洞窟の奥へと走る。
私もそれを追おうとし、男の腕から抜けようと思った。のだが…
男「あ、お嬢ちゃんは絶対ダメだよ！危険なんだから！！」
如何にもこうにも、私は抜け出すタイミングを見失ってしまった様だ。
小松「あ、Aさん！」
貴「案ずるな！先へ行け！いずれ私もすぐに追いつく！私がこの男を振り切る間、頼まれてくれ！」
小松「あ…はいっ！！」
そして先へ走り、見えなくなってしまった。
貴「おいっ、男！離せ！」
男「駄目なんだよ！あっちの子は行っちゃったけど、せめて君だけでも此処で引き留めておく！」
貴「くっ……このっ！」
男「え？…うわっ！」
しゃがんだ状態にいた男の足を引っ掛け、転ばせた。
貴「私も先を急がねばならんのだ、許せ。」
そう言って小松を追った。
貴「…(小松の近くに、とても小さいが、他の人間の気配がした。誰かが小松を狙っている。)」
これは…早く行かねば。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
ドォォォォン！！
小松「うわっとっとっと。何だ？今の。」
小松「(トリコさんが、僕を頼りにしてくれるなんて初めてだ。)」
そしてショーウィンドウの最下層に着いた小松は、その光景を見て、唖然とする。
そして、私は小松に追いついた。そして、後ろからあの男も来た。
貴「小松…！(…スープがない。)」
スープがないことに気付いた小松が、まるで「信じたくない」という様な顔をする。
すると、男が小松の後ろに立つ。
貴「…っ！お主、何する気だっ！」
次回へ続きます。
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ピース(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます(*^^*)更新頑張って下さい＼(^o^)／ (2019年3月20日 7時) (
レス) id: 506e5e9594 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 続き楽しみにしてます (2018年8月28日 15時) (レス) id: b478a7ecf3 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 応援しています (2018年2月6日 20時) (レス) id: 464f806c54 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 今日此の作品を見ましたが気に入りました 無理しないでちゃんと万全な状態になってから更新してください (2018年2月6日 20時) (レス) id: 464f806c54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue purple | 作成日時：2017年7月18日 0時
