第82話 ページ2
マルコside
此処でもこんな奴がいるとは…胸糞悪りぃよい。
まだ、向こうで子ペンギンの悲痛な泣き声が聞こえる。
トリコ「尊い命を粗末にするだけでなく、死への尊厳すらない。」
向こうでも始まったねい。
さて、俺はAのお気に入りの子ペンギンを慰めてやるとするかねい。
…家族を失う悲しみは、俺も知ってるからねい。
コツコツコツコツ
「…辛ぇかよい？」
子ペンギンの前にしゃがみ、問い掛けると、子ペンギンはこっちを向き、悲しそうに鳴く。
「…あの男達は、お前の死んだ両親の、宝物だけでも守ってくれたんだ。その宝物とは、お前なんだよい。」
「だから、お前だけでも生きるんだよい。泣くことだけが、報いる事じゃねぇよい。逞しく生きて、向こうの両親に心配させねぇ様にするんだよい。」
「…でも、もし辛ぇなら…」
「…俺等が家族になってやるよい。」
そう言って、手を差し出す。
子ペンギンは俺の言葉を理解したのか、涙を拭い、俺の手を掴んだ。
「…よいよい、頑張ったねい。」
そして子ペンギンを抱き抱え、少し離れた所に避難させる。
「…(にしても、なかなかの戦いだよい。でも、まだまだだねい。見聞色がないから仕方ねぇのかも知らねえがねい。)」
…出来るなら俺が助けに行きてぇが、此奴等の頑張りを無駄に出来るわけもねぇよい。
そうしているうちに、滝丸もマッチも決着が付き、両者共倒れた。
「待ってろい。」
そう子ペンギンに言いつけ、駆け寄る。どうやら、滝丸やマッチの部下3人は、まだ息はあるが、体温が低下し、尚且つこの極寒の地で、低体温症になっているに違いない。
が、Aがいない為、何も出来ない。こんな自分に無力さを感じながらも、端へ移動させる。
マッチは動ける様で、「トリコに手を貸す」なんて言ってるが、あの2人の威圧に負けてしまった様だ。
…そして、こんな状態でも、この事が頭に浮かぶ。
「…無事でいてくれよい…A」
次回へ続きます。
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ピース(プロフ) - 続きを楽しみに待ってます(*^^*)更新頑張って下さい＼(^o^)／ (2019年3月20日 7時) (
レス) id: 506e5e9594 (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 続き楽しみにしてます (2018年8月28日 15時) (レス) id: b478a7ecf3 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 応援しています (2018年2月6日 20時) (レス) id: 464f806c54 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 今日此の作品を見ましたが気に入りました 無理しないでちゃんと万全な状態になってから更新してください (2018年2月6日 20時) (レス) id: 464f806c54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue purple | 作成日時：2017年7月18日 0時
