恋が溶けるその前に【今市隆二】

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「 とりあえずテスト終わりだ〜！自由の身〜！！ 」








大袈裟に喜ぶ紗綾と歩く帰り道。







今日も紗綾はうちに遊びに来る。






もうこれがお決まりのコース。









「 今日のご飯は何にしよう 」







「 テスト終わってめでたいからちらし寿司にしようよ 」








「 紗綾は英語悪かったでしょ 」









私だって今回のテストは満足のいくものじゃない。







あいつに負けたから。









「 ……理由があるんだもんね 」








「 え？ 」









「 今市くんさ、英語が出来る“理由”があるんだよ 」









紗綾の口から出た名前が私がちょうど考えてた名前で少し居心地が悪くなった。









「 “理由”ねぇ 」









「 勉強が出来る理由ってそんなに無くない？
勉強が出来る人ってシンプルに勉強してるかジアタマがいいイメージだけど 」









「 確かに…… 」









直人先生は『今市には英語が出来る“理由”がある』と言った。









勉強してるわけでもない。





おそらくジアタマもそこまで良くない。









じゃあ何故？









「 英語が喋れる、とか 」








元から英語が話せるとしたら？






100点だって取るのは容易なことかもしれない。









「 今市くんってさぁ、どっから来たんだろうね 」









「 ………海外から？ 」









転入生って自己紹介のとき、〇〇から来ました、って普通言うよね？









なのに今市は言わなかった。








私たちは彼のことを何も知らない。









「 それにしてもなんで隠すんだろう 」









謎は深まるばかりだ。








帰り道のスーパーに寄って結局ちらし寿司の材料を買って、今度こそ帰路についた。









でもその間も私の頭は今市が占領していて、









きっとそれは紗綾も同じで。









私が知っているのは、私は今市の笑顔に弱い、ということだけだった。









夏休みまであと2日。









高2の本番はすぐそこまで迫っていた。









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評価お願いします！






先日ATSUSHIのLIVEに行ってまいりました(^-^)/





私のスーパースターにたくさん元気を貰ってきました！




やっぱり最高だなぁ…☆彡






りり

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