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東京なのに"〜区"じゃない、その街が私の故郷。
小さな街だし、これと言ってパッとしたものもない。
だけどなんだかんだ私はここが大好きで。
通っている高校もこの街にある。
家から徒歩5分。
ギリギリに起きてギリギリに家を出ても大体間に合う距離。
中学の担任からはもっと都心に近くて偏差値の高い学校に行けると勧められたけど、私はこの街を離れるのが嫌だった。
大して思い出も詰まってないこの街で、私はいつだって同じところに留まっている。
そして2ヶ月前、私は高校2年生になった。
友達もそれなりにいる。
その中には親友と呼べる子もいるし、彼氏だって出来たことはある。
今はいないけど。
中学の頃は部活にも励んでいた。
しかも運動部。
だけどなにかが自分の中には欠けていて、
そしてそれが何だか本当は私には分かっていた。
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りり(プロフ) - mmlibrab51761014345403183さん» コメントありがとうございます◎楽しんでいただけるよう更新頑張りますね! (2016年7月4日 16時) (レス) id: eb56b9b83e (このIDを非表示/違反報告)
mmlibrab51761014345403183(プロフ) - 初めまして!小説毎回楽しく読ませてもらってます。 (2016年7月4日 8時) (レス) id: 56f79d8620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2016年6月13日 21時