honey...4 ページ4
yt side
綺麗な夕日が見えて、お客さんがだいぶ
落ち着いた頃、ドアのベルがなった。
今朝の男の子だ。
「あの、これありがとうございました」
「いえいえ、風邪ひいてないですか?」
「はい!あったかかったです」
「ならよかったです」
すぐ帰ると思っていたのに、
その子はカウンターに座った。
「おすすめ、くださいっ」
「え?」
「寒いから温かい飲み物がいいな」
微笑んだ顔は可愛くてきれいで、
つい甘やかしたくなった。
「裕翔、あの子今朝の?」
「うん、そうそう」
「なに作ってんの?」
「まぁまぁ」
怪訝な顔をする光くんをなだめて、
ホットミルクにはちみつをいれた。
ただそれだけの飲み物。
「はい、これ」
「これなぁに?」
「ハチミツみるく!」
「?」
「ホットミルクにはちみつ入れただけだけど
凄く体が温まるよ。本当は寝る前とかに
おすすめなんだけど」
「俺はちみつ好きです!
いただきます」
もうその時にはお客さんはその子だけだった。
だから俺も片付けしながらいろんな話をした。
「山田くんっていうんだね」
「普通ですよね。ありきたり」
「俺も中島だから普通だよ?」
「そっか(笑)」
飲み終わった山田くんはお財布出そうとしてたけど
俺がとめた。
だってあんな飲み物メニューにはないし。
混ぜただけだし。
「ほんとにいいんですか?」
「いいのいいの、大丈夫ですよ」
「ふふ、俺に敬語使わなくて大丈夫ですよ。
じゃあ今度、友達連れてきます。
その時はちゃんと払いますから」
「じゃあなしにする。待ってるね」
「はい!じゃあまた!!」
ぺこっとお辞儀をしてカフェを出た山田君を
見送って、次はいつ会えるかなんてもう考えてた。
279人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ここなっつ | 作成日時:2018年12月17日 1時