双子座少女の逃亡記[歌い手]

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うらたぬきside


ー俺たちは街についてから聞き込みをしていた。


「すみません、劇団の方を見ませんでしたか？」

「ごめんなさいね、見てないのよ〜
ここで公演でもするの？」

「まあそんなところです」

劇団の人…そらるさん達について訊いてまわるも情報は全くと言っていいほど出てこない。
この街には来ていないのか…


「いないですね…」

手分けして聞き込みをしていたセンラ達と合流する。

「お腹空いた…」

「こんな時に呑気やな坂田…」

「そういえばこの街ってコニーの店あったよな？とりあえずそこでメシ食おうか」

俺もお腹は減っていたので知り合い…天月と歌詞さんの元同僚であるコニー達の店へ向かうことにした。


なのだが、



「なあうらさん…あの子って…」


見覚えのある背中…歌詞さんだ
それならば坂田が動揺する理由もないが、隣にいる少女をみて気づいた。

依頼により探していた子だ。


2人は何やら話しながら看板に『COF』と書かれた店へと入っていく。


「なんであの子が一緒に…」


「とにかく追いかけるぞ！」


動揺する坂田たちに喝を入れて俺は店に駆け込んだ。


「ここに女の子が入っていかなかったか！？」

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