双子座少女の逃亡記[歌い手]

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Aside

「とりあえずこんなもんかな。本当はまだメンバーはいるんだけど任務中だから紹介は帰ってきたらにしようか」

『そうなんですね…』

「今度はAに自己紹介してもらうよ」

あれ？やってなかったっけ

『私やってなかったですか…？』

「うん」

すごい失礼なことをしていた…

『すみません…名前はA、双子座の【カストル】の加護を受けていて、人の能力をコピーできます。私自身は能力は持っていません。よろしくお願いします！』

そう言って頭を下げると、全員からよろしく、と帰ってきた。

「さて」

とそらるさんが手を合わせその場の空気を引き締める。

「Aが追われてるのってどんな人？それがわからなきゃ俺らもAのことを守れないから教えて？」

その一言で全員が緊張したのがわかった。

『はい。私が追われてたのは四人組です。茶髪で肩にたぬきを乗っけてた人と、紫の髪の人と、赤い髪の人と、金髪の人です。髪の色が変わっているので分かりやすいと思います。』

簡単に私を追っていた人たちの特徴を説明すると、そらるさんがいつになく動揺していた。

「え、」

「そらるさん、それって」

「ああ」

『どうしたんですか？』

「落ち着いて聞いて欲しい。そいつら多分…









俺らの仲間だ」

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