seven:ゾンビ ページ8
線路上
19:37
「マッジで、なんだよ、こいつ!!?」
「とにかく…っ、ほら!!足動かしな!!」
「アンタ、すげえっ、貫禄あるっ、喋り方、だな!?」
Aと功士郎はひたすらに途方も無い線路を走り続ける。少し離れて後ろにはドタドタと走る音がする。
『アアアアアア!!!』
全身から汗が吹き出る感覚だ。鳥肌も止まない。
ただひとつ分かる。人間の第六感か何かは知らないが、
立ち止まれば、死ぬ。
「っ…!!ハァッ、ハァッ」
「!! A!そっちのハシゴ登れ!!俺こっちのハシゴ登る!!」
「え!?」
「いいから!!」
「わ、分かった!!」
功士郎に言われるがまま私は奥側のハシゴを急いで昇る。”血まみれの人”はどうやら功士郎に目をつけたようだ。
「ねえ!!っはぁ、大丈夫!?」
「あぁ!!やっぱっ、ビンゴだった!!こいつら足はそこそこだが…知能はねぇな、ハァッ…ハァッ…」
”血まみれの人”はハシゴを手で引っ掻いている。どうやら登れないようだ。
Aと功士郎はハシゴを登り、合流する。
「にしても…なんか、数増えてね?」
「え」
功士郎を言われ下を見ると1人だったはずが3人になっていた。
うち1人は車掌の服装だ。
「……これさ…」
「あぁ……
____”ゾンビ”だ。」
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作者名:はるこてつ(べーきち) x他1人 | 作成日時:2013年9月29日 20時