twenty one:到着、そして。 ページ22
港区-民家前
23:31
「っ……功士郎くん…」
「……これは…やべぇな…」
咲良の家の前に到着した。だが、そこの玄関には4体のゾンビが玄関の前をうろうろしていた。
「……！？う、嘘でしょ…！？」
「どうした？」
うそだ、嘘って言ってよ。
「…あの人と、あの人………咲良のお母さんとお父さん………」
「………嘘だろ…？」
『グア…………』
首元が引きちぎられ、片腕は骨が見えている。
あんなに良くしてもらった人が、もう人間ではなくなってしまった。
「っ……とりあえず咲良には黙ってる…レイン入れる」
「…わかった。……にしてもどう助けるか…」
功士郎は鉄パイプで肩を叩いた。
［A:咲良着いたよ。今から助ける］
［サクラ:本当にありがとう、きをつけて］
［A:私の声か男の子の声が聞こえるまでは絶対音を立てないでね。あとドアも開けないで。最悪レインで連絡するから］
［サクラ:わかった］
「連絡もした。
部屋のドアの前にいるってことは…多分裏口かも、こっちだから着いてきて」
「お、おう」
気付かれないように音を立てず裏口へと回る。
ドアノブをゆっくり回すとキィ…と少しの音を立てたが幸い気付かれていないようだ。
「……ビンゴ」
「…おれあの4体絶対殺 してた方がいい気がするんだけど…」
「？」
功士郎は小さくため息を吐くと深呼吸をした。
「…とにかく助けよう」
救出が始まった。
続く
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作者名：はるこてつ(べーきち) x他1人 | 作成日時：2013年9月29日 20時
