記録17 ヤソップ ページ23
｢おい！飲んでるか？！｣
『…ヤソップさん。ええ、飲んでますとも。』
ベックマンと話を終えるとすぐにヤソップがジョッキを持って隣に座る。彼も相当酔っているようで声が大きい。
｢聞いたぜぇ！ルフィを知ってるんだってな！あいつは面白くて良い奴だ！俺が保証する！｣
『は、はぁ…。』
一体何を保証されたのかよくわからないが彼はとても嬉しそうだ。
｢ま、それ以上に俺の息子も良い奴さ！なんたって俺の息子だからな！｣
それを聞いたクルー達はまた始まったぞと笑っている。私はこの笑われている父親である彼を微笑ましく思った。彼がとても嬉しそうに息子の話をするからだ。
しかし息子の名前を聞いた時には驚いた。まさかここでも麦わらの一味と繋がりがあったとは。ウソップに会ったことを伝えようとした次の瞬間、船体が大きく揺れた。
｢な、なんだァ！？｣
急いで海を見れば島から少し離れたところに軍艦が10隻ほどこちらに向かってきていた。どうやら砲撃されたらしい。
『海賊船一つにこんなに！？』
私が海軍の無駄な勢力に引いているとヤソップさんがそんな様子を見てか吹き出した。
｢A！お前、この船が誰の船か未だに理解してないとみた！四皇に軍艦10隻は足りないだろ。｣
『え、四皇？誰が！』
｢うちの大頭よ。｣
『なっ…！』
蛇姫様の言葉をもっと真剣に聞いておくべきだった。厄介なことに巻き込まれなければいいのだが。
『それで…。どうするんですか？あれ。』
軍艦に目を向け聞くとヤソップはまた鼻で笑った。
｢そうねぇ…。大頭はそこで酔いつぶれてるし、まああいつが出る膜ではないか。誰かが行かないとねぇ…居候さん？｣
そう言って、船に乗せてもらい一つ借りを作る予定の私に早速借りを返せと言わんばかりの目を向けてきた。
ーーこれじゃあ、私が返す側ではなく貸す側ではないか。
そんなことを思いながら未だに酔いが冷めない頭で船体を見回す。
『あー…。じゃあ大砲貸してください。』
｢お、いいね。1つ貸しだよ。｣
『えぇ…。』
言い負けた私にヤソップはケタケタと笑ってみせた。しかし大砲を使ってみせると彼はほう…。と真剣に私を見つめていた。
｢…お前狙撃手か？｣
『まさか、初めて使った。』
｢そうか初めてか！恐ろしい女だなぁ！｣
『失礼ね！』
彼は笑いながら私の頭をワシワシと撫でる。憎まれ口を叩きながらも、実の父親のことを知らない私は、父親がいたらこんな感じかなと悪い気はしなかった。
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アイ(プロフ) - おわりですか！？すごくおもしろかったです！！続編とか書く予定ないんでしょうか？？(o^^o) (2021年1月26日 17時) (
レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
アタル(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» 嬉しいコメントありがとうごます！更新が遅く本当に申し訳ありませんが、待ってくださる方がいると知ると、俄然やる気が出てきますね！ですが、期待はあまりせず気長に待ってくださるとありがたいです汗 (2020年3月8日 18時) (レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです！更新頑張って下さい！ (2020年3月8日 17時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アタル | 作成日時：2019年10月14日 20時
