記録16 ベン・ベックマン ページ22
｢…悪いね。｣
『…いえ。』
ルーさんに案内された船に乗り、挨拶をするやいなや何故か大歓迎され、宴が始まってしまった。
あっさりと受け入れられ、呆気にとられているところをこのベックマンと名乗った彼に手を引かれ、静かな場所へ案内された。
これでやっとまともに話しが出来そうだ。
｢うちの奴らは皆こうでな。更に大頭も同じで示しがつかんときた。｣
『…あの、赤髪の方ですよね？』
｢…よく分かったな。｣
『そりゃ…。』
ーーそりゃあ、ね。あれだけの覇気をまとってれば…。
そう言いかけたがやめた。彼らに警戒されるのはゴメンだ。それだけこの人たちは強い。
私はベックマンさんについでもらったお酒を飲む。ゾロと飲んだ時に酔いつぶれたことなど一切忘れて。
『…でもなんだか、この船は落ち着きます。似ている雰囲気の船を知っているからかな。』
『へぇ、そりゃァ大変な船だな。一体どんな奴が乗ってんだ。』
そう、この船員達の雰囲気がどことなくあの一味を思わせていた。そう一番に感じたのはあの赤髪の船長。彼らはよく似ている。
私は横目で既に出来上がっている例の赤髪を見ながらまたジョッキに口をつける。
『…麦わらの一味。』
｢！ルフィの船か！それは…。また大頭が喜ぶ。｣
『！ルフィを知ってるの？』
｢あぁ、あいつがガキの頃からな。｣
『がっ、そんなに？』
ーーなんだかルフィは有名人だなぁ。
私の憧れた彼は、誰に聞いても話している人はいい顔をして話す。それが私はものすごく嬉しかった。
｢はっ…お前さんはルフィに随分と惚れ込んでいるようだな。｣
『…へ？』
驚きを隠しきれず固まる。そんな私をよそにベックマンは紫煙を
『確かに、惚れてるかも。だって、真っ直ぐでかっこいいんですもん。彼。』
そんなことを言えばベックマンも笑っていた。
しかし本当に私は惚れていたらしい。彼の生き様に。
｢あんたみたいな強くて綺麗な女に惚れられるなんて、株を上げたな、あいつも。｣
『…強い…。』
｢ははっ、ここに来た時から気張ってただろう。それくらい分かる。まあ…無理はするなよ。それと…｣
飲みすぎだ。
そう言い加えて私のジョッキを取り上げ、ベックマンはその場を離れた。
私はクラクラする頭を抑えながら彼の後ろ姿を見つめていた。
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アイ(プロフ) - おわりですか！？すごくおもしろかったです！！続編とか書く予定ないんでしょうか？？(o^^o) (2021年1月26日 17時) (
レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
アタル(プロフ) - アニメ大好きwomanさん» 嬉しいコメントありがとうごます！更新が遅く本当に申し訳ありませんが、待ってくださる方がいると知ると、俄然やる気が出てきますね！ですが、期待はあまりせず気長に待ってくださるとありがたいです汗 (2020年3月8日 18時) (レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです！更新頑張って下さい！ (2020年3月8日 17時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アタル | 作成日時：2019年10月14日 20時
