第48話 造船場 ページ6
パウリーを乗せて造船場に向かう途中、黒いスーツの追っ手について聞いた。
｢あぁ…。あれか。あいつらは俺の金目当ての奴らだ。｣
『なるほど、つまり借金してるんですね。』
｢そ、そうとは言ってねぇだろ！｣
『…今ので確定ですね。』
｢…。｣
そんな会話をしていると造船場につく。
1番ドックのドアをパウリーが開けると、大勢の船大工が忙しそうにしていた。
｢おい！パウリーが女を連れてきたぞ！しかも美人！｣
｢いつからだ！やったじゃねぇか！この野郎！｣
そんな声が飛んできたと思ったら一斉にこっちを見られる。
｢ち、ちげーよ！そんなんじゃねェ！！｣
そんな大工達の様子を見るにパウリーは相当可愛がられているようだ。
『じ、じゃあ私はこの辺で…。』
私がその場を離れようとすると、
｢！おい、女。助かった、ありがとう。観光、楽しんでいけよ。｣
特に海列車な！
そう言った彼は二カッと笑ってみせた。
可愛いなと素直に感じた。
周りからヒュ〜、とからかう声が聞こえたが気にしないことにした。
しかしパウリーは無理だったようで、
｢てめぇらァ！！｣と怒鳴り込んでいた。
私は黙ってその場を離れ、造船場を出た。
ーー危ない危ない。こんな所、ルッチにでも見られたりしたら…
｢随分と楽しそうだな ポッポー。｣
ーー終わった。
顔を上げればあの怖い顔。
『あ、ルッチさんお疲れ様です。どうかしましたか？』
平然とした口調で言う。
｢どうしたじゃない。お前、ふざけているのか。｣
いつも以上にドスの効いた声で言われる。
頼むから鳩を使って欲しい。
｢ここは俺らの潜入場所。変に目立たれては迷惑だ。造船場の奴らには関わるな。一切な。｣
何を言われるか分かってはいたが、言われてみれば結構傷つく。
『…わかりました。…でも、私が誰と関わってもそちらの捜査には大して影響ないと思うんです。だって、私とあなた達はここでは他人でしょう？』
｢……それをわかってないって言うんだ。｣
そう言うとルッチは私の腕を引き、建物の影に連れていった。
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アタル(プロフ) - サクラさん» サクラさん、ありがとうございます！コメントで感想を送ってくださると本当にやる気が出ます。自分で始めたので頑張るというのもなんか変な感じですが、頑張ります！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - カクもルッチもカッコいい…！毎回キュンキュンさせてもらってます！更新頑張ってください！ (2019年10月12日 16時) (レス) id: 2be65d96af (このIDを非表示/違反報告)
アタル(プロフ) - akane10746さん» 前回からコメントありがうございます！続けてみてくださっていてとても嬉しいです！頑張ります。 (2019年10月8日 13時) (レス) id: e103d991e7 (このIDを非表示/違反報告)
akane10746(プロフ) - 毎回面白いです!更新頑張ってください！！！ (2019年10月8日 9時) (レス) id: 38a8873821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アタル | 作成日時：2019年10月7日 0時
