★ポケモン友達と手作りの甘いイチゴタルト・続【リドル】 ページ5
リドル「どうやって、ここに……それにボクは一体」
ゾロア「詳しい事情はまた後で!」
ジラーチ「ここなら君を縛るものは何もないんだよ」
リドル「え、何も……ない?」
ジラーチ「うん!」
早く遊びたくてウズウズしているジラーチたちを見て、微笑みを浮かべるリドル。
リドル「そうだね。ここはボクの心の中なんだから自由なんだ」
そう言ってリドルはイーブイも交えて、ジラーチたちと遊び始めた。
いつも険しい表情を浮かべていたリドルだったが、今だけは年相応の純粋な笑顔を浮かべた。
香純「出来ましたよ〜」
その声と共に甘い匂いを漂わせた香純が現れる。
ゾロア「やっとか! リドル行こう!」
リドル「え、ちょっと!!」
ゾロアに急かせれ席へと着いたリドルの元に、苺のタルトが置かれた。
香純「頑張って作ってみました。どうぞ食べてみて下さい」
リドル「うん、それじゃあ……いただきます」
フォークに一口タルトを乗せ、ゆっくりと食べるリドル。
噛むたびに広がる苺の甘酸っぱさと、タルト生地のサクサクした食感を味わっていく。
そして嬉しさからなのかリドルは涙を流す。
香純「えっ!? ご、ごめんなさいっ、不味かったですか!?」
リドル「いや、違うんだ……すごく美味しいっ。ありがとうっ」
香純「いえ、これからはもう少し寮生に優しく接するのはどうですか? 確かにルールを守るのはとても大切だと思います。でも厳しすぎると今回のような事件が起こりかねない」
リドル「うん、そうだね。ボクはずっとお母様が正しいと思っていた、違反すれば厳しい罰が待っていた。勉強も食事も友達もだいぶ制限されていた」
香純「リドルさん。大人しく従う事は良い事かもしれませんが、それは我慢に等しいです。我慢していても何も良くならない。それは貴方が一番知っているのではないですか?」
彼女の言葉を聞いてリドルは幼少の記憶を思い出す。
やりたくても出来なかった事。
正しいと思ってした行動が実は苦しかった事を。
リドル「うん、ボクが間違っていたのかもしれない。ありがとう」
香純「いえいえ」
リドル「キミは不思議な子だね。魔力が使えないだとか色々と……暴言を吐いてすまなかった」
香純「気にしていませんよ」
リドル「ふふ、キミは優しすぎるな」
二人は穏やかに笑いあった。-fin-
☆:狼とライオンの状況…【レオナ&ジャック】→←☆ポケモン友達と手作りの甘いイチゴタルト【リドル】
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Licht-リヒト-(プロフ) - ミリアさん» すごく綺麗で良いと思います!! メモ欄にコメント残してあります、返信して頂けると幸いです。 (2021年1月2日 1時) (レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - Licht-リヒト-さん» 出来ました!どうですか?次の更新お願いします! (2020年12月19日 15時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - Licht-リヒト-さん» 凄く良いです!更新しますね。 (2020年12月19日 14時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
Licht-リヒト-(プロフ) - ミリアさん» 良いですね! 次お願いします! (2020年12月19日 1時) (レス) id: dfd8bd8685 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - Licht-リヒト-さん» 出来ました!どうですか?次の更新お願いします! (2020年11月28日 12時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミリア&Licht-リヒト-さん | 作者ホームページ:http kasu1
作成日時:2020年9月13日 18時