34話 ページ35
ｽﾀｯﾌ｢Aちゃんありがとね〜｣
『いえ！
片付け、楽しいですよ』
ｽﾀｯﾌ｢そんなこと言うのAちゃんくらいだわあ(笑)｣
『またまたぁ(笑)』
でもほんとに、片付けは楽しい。
雄｢A〜〜｣
『んっ？』
雄大くんに名前を呼ばれて振り返る。
雄｢帰るよ〜〜〜｣
『あっ、うん！
ちょっと待ってて
ごめん、』
雄｢んーん、待ってるね｣
雄大くんはみんなの方へ、
私はあと少しの片付けへ
それぞれ戻る。
ｽﾀｯﾌ｢片付けいいから、行ってあげなよ(笑)｣
『へっ？』
ｽﾀｯﾌ｢Aちゃんがやることは終わったし、
雄大くんもほら、待ってるし｣
『じゃあお言葉に甘えて……
なんて、言うと思いました？(笑)』
ｽﾀｯﾌ｢だよねぇ(笑)
Aちゃん、変に頑固だからなあ(笑)｣
『やり始めた仕事は最後までやりたいんです。(笑)』
乗り掛かった船 って言うのかな。(笑)
雄大くんには申し訳ないけど
仕事はちゃんとやりたい。
有難いから。
・
・
・
ｽﾀｯﾌ｢終わった！よし！帰ろう！
お疲れさま！！｣
『お疲れさまです！』
ｽﾀｯﾌ｢Aちゃん、ほんとありがとね〜｣
『いえ、お互いさまですよ！(笑)』
片付けが全部終わる頃には
Da-iCEのみんなはもう帰っていた。
雄大くんを除いて。
スタッフの皆さんに挨拶を済ませて、
急いで雄大くんのところへ駆け寄る。
机に突っ伏してる雄大くん。
…寝てるのかな？
『雄大くん、』
小声で呼びかけてみる。
雄｢……｣
お返事なし。
随分長い間待たせちゃったからな、、
疲れてたのに
申し訳ない……
『雄大くん、、』
もう一度呼んでみる。
雄｢……ん、｣
眠たそうな声。
『ごめん、ずいぶん待たせちゃったね、…』
雄｢ん、、A…？
あっ、ごめ、俺寝てた……｣
パッチリと目を開ける雄大くん。
疲れた顔。
『んーん、私も待たせちゃってごめんね、
……帰ろっか』
雄｢ん。帰ろっ｣
眠たそうな顔の雄大くんと
見つめ合って微笑む。
そのまま腰を抱き寄せられて
軽くキスをした。
雄｢続きはお家で
ゆっくり、ね？｣
顔が、耳まで熱くなるのを
君の腕の中で感じる。
『ふふっ
楽しみにしてる。』
かわいくないなあ。
精一杯の強がり。
雄｢んふ(笑)
強がりだなあ。(笑)
早く帰ろっか｣
手を繋いで歩く姿はまるで高校生のよう。
その無垢な後ろ姿を
何度も何度も、噛み締めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちー(プロフ) - 夢中になり朝からずっと読んでました^_^このお話大好きです！続き楽しみにしてます☆ (2019年1月22日 7時) (
レス) id: 487e8622a6 (このIDを非表示/違反報告)
Natsumi(プロフ) - はじめまして！小説読みました！星も押しました！面白くてめちゃくちゃ好きです！早く続きが読みたいです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年1月14日 0時) (レス) id: 74cfa4bee8 (このIDを非表示/違反報告)
あぽん(プロフ) - えりさん» ありがとうございます！がんばります (2018年12月20日 21時) (レス) id: 2ff8adf61b (このIDを非表示/違反報告)
えり - あー早く続きがみたいです (2018年12月19日 1時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あぽん | 作成日時：2018年11月11日 22時
