不完全少女.38 ページ41
Aside
「俺は、赤葦京治は、北野Aさんのことが好きです。」
真剣な目で言う赤葦さん。
その言葉を理解したとき、顔が熱くなるのがわかった。
『もしかして』は、現実になって、私の世界に突如現れたのだ。
返事を、『自分も好き』って伝えなきゃいけないのに、喉がボンドでくっつけられたんじゃないかってくらい乾いてる。
恥ずかしくて、嬉しくて、でも恥ずかしくて、うつむいてしまう。
「わ、私も、北野Aも、赤葦京治さんのことが好きです。」
ようやく出た言葉は、最後がやけに小さくなって、相手に聞こえたのか心配になった。
しばらくしても、赤葦さんからの反応がない。
一応、一応確認のため、ゆっくりと見上げた。
「……エッ…。」
そこには、いつもの冷静そうな赤葦さんなんていなくて、耳が真っ赤になって落ち着きの無さそうな彼がいた。
なんでこうなったのかわからない私は、ただただ首をかしげた。
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斉賀(プロフ) - ナンだこれ!?(良い方)すごく楽しく読ませて頂きました。赤葦くんと上手くいってよかったあアアアアアアアアア! (2018年12月26日 20時) (レス) id: 12a2cd90a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コゲパンです。 | 作成日時:2018年5月6日 14時