完璧少女.12 ページ15
土曜日、今日は元々午前だけの居残り禁止だったから、早足に家へ帰る。
サッとシャワーを浴び、飯を食べ、身支度を整えて木兎さんの家へ向かう。
インターフォンを鳴らすと、その人はドタドタと足音を鳴らして扉を開けた。
「よぉーく来たな、赤葦。俺の部屋に行っててくれ。」
「お邪魔します。」
木兎さんの家には過去数回(主にテスト前)お邪魔したことがあるため、部屋は分かっている。
木兎さんは少し準備があるらしく、先に部屋へ向かう。
いつものようにドアを開けると、いつもと違うモノが目に入った。
白と黒の髪、額に貼られたひえピタ、北野さんだ。
寝転がってた彼女は、俺に気づくと直ぐ様起き上がった。
「赤葦さん、いらっしゃってたんですか…!」
「うん、ついさっきね。」
癖を整えて北野さんは言った。薄い水色のワンピースがよく似合っている。
しばらくの沈黙の後、それを蹴破るように木兎さんは入ってきた。
「とりあえず、茶とつまめるもの持ってきたぜ。A、芋けんぴもあるぞ。」
北野さんの目が輝いた。芋けんぴ好きなのか。
月バリに手を伸ばそうとする木兎さんを止めて、少し可笑しな勉強会が始まった。
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斉賀(プロフ) - ナンだこれ!?(良い方)すごく楽しく読ませて頂きました。赤葦くんと上手くいってよかったあアアアアアアアアア! (2018年12月26日 20時) (レス) id: 12a2cd90a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コゲパンです。 | 作成日時:2018年5月6日 14時