完璧が邪魔をする【赤葦京治】 (ページ14)

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完璧少女.11 ページ14

「赤葦、たまにはのってきて！！」

拗ねるように言う木兎さんにまた「学校ですよ。」と返す。

部活以外ではへこたれさせても大丈夫だということを、最近理解し始めた。

少しだけ髪がへこたれた気がする。

それは北野さんも同じようで、前髪が少し厚くなっている。

「そもそも、あと一週間で考査ですよね。赤点取ったら部活停止ですよ。」

木兎さんの顔がサッと青くなるのを見逃さなかった。

「Aに教えて貰うからギリギリ大丈夫デース！」

二年に教えて貰うことに特に恥じらいを感じないのはすごいと思う。
普通は逆だけど。

「北野さん、大丈夫？」

「別に問題ありません。中学の時も、よく頼まれていましたから。」

平然と答える北野さん。
木兎さんに対して何かの感情を覚える。

「ただ、一人だとちょっと大変なのでよければ赤葦さんも来ていただけると嬉しいです。」

「行きます。木兎さん、良いですよね。」

半ば食いぎみで聞くと、木兎さんは勢いよく頷いた。

こうして、次の土曜日の午後から三人での勉強会が行われることになった。