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完璧少女.8 ページ11

部活終わり、月が雲で隠れて微かな光が照らす道を何故か木兎さんと歩いていた。

いつも帰り道は正反対のはずだ。
……いや、月に一・二回アノ人は同じ方向へ来ることがあった。

だいたい、月の第一水曜日と第三月曜日。

何があるんだろうか。そう考えた時、隣から「ウォワ!!」と叫ぶ声が聞こえた。

慌ててそっちを見ると、ギリギリバランスをとっている木兎さんと、愉快そうに目を細める北野さんがいた。

「A、膝カックンは赤葦の前では止めて!」

「赤葦さんの前では無いならいいんですね。」

「……そういう事じゃなくて!!」

木兎さんには、少し声のボリュームを落として貰う。


「……木兎さんは、模試を受けていた北野さんを迎えに来ていたんですか。」

木兎さんと北野さんの説明を聞いて分かったことを確認した。

北野さんは首を縦に振る。

「何故か光太郎に膝カックンをしたくなって、ここで待ち伏せしていました。」

少しだけ表情をキリッとさせて堂々と彼女は言った。

その後、半ば木兎さんに引きずられるように北野さんは帰ろうとした。

「バイバイ、また明日。」

ヒラヒラと手を振る彼女。

「またね。」

短くそう返す。

明日の学校は何があっても休めないな。

二人の影を見送りながら、そんなことを考えた。

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斉賀(プロフ) - ナンだこれ!?(良い方)すごく楽しく読ませて頂きました。赤葦くんと上手くいってよかったあアアアアアアアアア! (2018年12月26日 20時) (レス) id: 12a2cd90a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コゲパンです。 | 作成日時:2018年5月6日 14時

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