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星20個 ページ20

フワフワとした感覚が不思議だった。
ちょっとだけ苦しいのに、温かい。





そんな感覚が甘露寺さんと女子会をした日からずっと続いている。
任務がある日も、ない日も気になり続けて、夜も眠れなかった。





結果として、私は………







「三十八度五分、よくこんな状態で任務に行けましたね。」





蝶屋敷にお世話になることになった。
胡蝶さんは体温計を見て少し驚いている。


正直、自分が一番驚いていた。



数日前から体が重いとは感じていたけど、寝不足のせいだと思って任務に行っていた。

今回の任務で変な花粉を吸ってから、体が痺れてしまい蝶屋敷に運ばれて今に至るのだけど。






「とりあえず、血気術で体も痺れちゃってますし、診たところ怪我も多いので、回復するまで居てください。」





「……はい。」





お世話になるのは何回目だっけ。
服を着替えて、体の重さと戦いながら部屋に向かう。

熱が下がるまでは感染防止のため個室だったけど、平熱になってからはいつもの場所に戻るらしい。




「ちょっと騒がしいかもしれないですが、頑張ってください。」





ようやく熱が下がった日。
個室から大部屋に移っても大丈夫だと言われた後に付け足された言葉だった。


胡蝶さんの言葉を思い出しながら、痺れだけがまだ抜けきらない体を動かして移動する。



いったいどんな意味なんだろう。
ぽやんと上の空で考えていた。
すると、目的地の部屋から叫び声が聞こえてくる。




何が起きているのかわからなかったけど、声は複数人のものだった。

この中に今から入るのか〜なんて呑気に考えながら、歩いていく。




「あ、こんにちは〜。今日からお世話になりますAです。」




「猪突猛進!!!猪突猛進!!」




「伊之助!!部屋の中で暴れたらダメだろう!!」






挨拶は全部、猪の被り物の子と耳飾りの子の声にかき消された。
どうしよう。これ、部屋に入っていいのかな。
いや、入ったら猪の子にぶつかりそう。






どうしようも出来なくて、ぼーっと立っていると、後ろから声をかけられた。




「あれ?Aちゃん?」





「あ、久しぶり、我妻君。」





見知った人がいて、なんだかすごく安心した。

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☆カペラ★ - こんばんは、これめっちゃ良い話ですね!ハマりました!!時透君カッコいい!!更新頑張ってください! (2020年1月14日 21時) (レス) id: 04526cdaa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コゲパンです。 | 作成日時:2019年9月7日 23時

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