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タルトレット.5 ページ5

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昼休み、宮さんにまだ返してもらっていなかったノートを受けとる。



昼休みが始まって三分、そろそろ逃げないと。
弁当を持って席を立とうとした時、



「迎えにきたよ〜。」


「腹減ったわ。はよ弁当持てや。」


すぐ後ろ、教室の後ろのドアから情報爆弾が来た。角名くんと治くんだ。



逃げようとするけど、角名くんに捕まる。



「確保〜。残念、今日も逃げられないね〜。」



「宮さんのせいだ。もう絶対宿題見せない、バカ。」



通算約400回。私が角名くんに捕まった回数。
何故か会った初日に気に入られ、今では愛玩動物のように甘やかされる。



少し性格が悪いけど、悪い人ではない。ただ、場所を考えず甘やかしてくることと、一緒に移動するとき俵担ぎをすることは止めてほしい。




屋上に(担がれて)行くと、既に銀島くんは一角に座っていた。



ヒラッと手を振ると、何もツッコまず手を振り返してくれるのが彼の優しさ。
ほとんどの人はギョッとした目で見てくるから。




「それじゃあ、いただきます。」



治くんのその声を合図に弁当の香りが漂う。
普通の女の子より大きい弁当、食べる方の私の弁当はいつも際立っていた。



でも、四人は現役のバレー選手。四人の中で一番食べない角名くんでも、私の弁当より大きい弁当。




視線を弁当に戻したとき、横からの攻撃により大好きなウズラの卵(ヒヨコver)が奪われた。



「宮さんのバカ、もう絶対下駄箱開けない。」



攻撃をした張本人にそう言うと、何考えているかわからない顔で卵焼きが貢がれた。



宮家の卵焼きは絶品なので、これで等価交換になった。



最後の一口を食べる。弁当を片付けていると、銀島くんが口を開いた。



「Aは侑のこと“くん”付けで呼ばないんやな。」



「うん、宮さんはイジワルしてくるから、友達じゃない。」



宮さんがショックを受けている横で、角名くんと治くんが吹き出す。



「な、何それ!!初めて聞いたんやけど!」


「初めて言ったもん。」



「じゃあ、サム達は友達なん!?」


「もちろん、携帯番号も交換した。」



これを引き合いに出すと、宮さんは黙りこくった。
今まで全力で守ってきた携帯番号がこんな形で役にたつとは。

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ぬーすけ(プロフ) - 初コメ失礼します。更新順で巡ってたら、惹かれる作品に出会いました。宮くんが可愛いです。更新大変だとは思いますが頑張ってください(*^^*) (2019年1月27日 1時) (レス) id: af92ea114b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コゲパンです。 | 作成日時:2018年12月24日 14時

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