アリガトウ… part2

#54 ページ15

隆二side〜


自分で聞いておいて 何て言っていいか

分からない





隆二「…で…返事 したの？ 」






A「まだ…今回のCD完成するまで、
きちんと考えて…って……」




めちゃめちゃ 辛そうな顔で 答えるA



今まで こんなにも


Aとの時間が
ぎこちない事があっただろうか…




一言一言、言葉を選びながら


喋っている自分がいた






A「……フフ笑 なんかへんな感じになっちゃったね…。」





隆二「…だよな。ごめん。w」





Aside〜



希ちゃんの話から何故か


ATSUSHIさんの話になり


妙な空気になっちゃった…



隆二とは 何でも話せて 言い合える仲だけど


こんなにも 気まずい空気になったのは



初めてかもしれない。






A「あ！ 新曲聞く？」




隆二「え、あるの？！」



A「まだ仮だけど…あるよ。聞いてみる？」w




隆二「聞く聞く！！ オレ1番？」





A「そうだよ^ ^」




隆二「やったあー！！」



A「コーヒー入れ直してくるね。」







♬〜♬♬♬〜♬

♬♬〜♬〜♬♬♬♬〜





……………




隆二「すっげーいいじゃん……」








A「…ほんと？………」





隆二「いいよ〜イントロ聞いただけで
名曲の匂いがしたよww」





A「なにそれ…ww」




隆二「いや、マジで。いい曲だよ、
ATSUSHIさんかっけーな。……」




隆二side〜


真っ先にオレに聞かせてくれた事が


素直に嬉しい。



そして、


そのメロディーと2人の声に魅了された…




悔しいくらい 相性の良い声だった



やっぱATSUSHIさんは 凄えな。



そんな凄い人に想われているA



いくらATSUSHIさんでも


オレには、譲れないものがあるという事を…





この日 しっかりと気付いたんだ。






隆二「…そろそろ帰るよ。明日寝坊すんなよ。」



A「…はーい。おやすみ。」

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