Christmas ロマネスク

#11 それでも ページ11

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A「…泣かないからね。」



眞木「……チーズ、食べる？」




キィッ…と開いたドア





哲也「良かった。…A 居て。」





A「…お疲れ様。」




哲也「会いたかったんだ。どうしても、やっぱり
…伝えたい。俺、Aが好きだよ？」




…え、いきなり？
しかも、今ここで？……///




眞木「おい…哲也……」


そんな眞木さんの声にも おかまいなしで。




哲也「…俺、Aの全部を受け止める。
過去に 何があったかは知らないけど、俺たち
一緒に居よう？ 俺がAを 幸せにする。したいんだ。」





…まるでプロポーズ並みの告白に
思わず眞木さんも

「哲也…必死だねえ…」笑





A「…………」///



テッチャンは 素敵な人。
あたしの事を、そんな風に思ってくれるのは
心底嬉しい。




…でもね、
テッチャンの気持ちを受け止める覚悟は
まだないよ。







A「…テッチャン。あたしね、忘れられないヒトが居るの。…だから



哲也「だからだよ。だからこそ、一緒に居よう？
今、1番近くに居るのは俺だから。

Aは そのままでいい。俺に任せて。」




眞木「……凄い自信だな、哲也。」笑



哲也「自信なんか無いよ。あるのはAを想う気持ちだけ。大好きなんだ。」




「大好き」……
涙が、溢れた。…テッチャンの真っ直ぐな気持ちのせいなのか、



忘れられない隆二と テッチャンを
何処かで重ねたせいなのか、



分からないけど、涙でカウンターを濡らした。




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