Low light

#13 ページ13

…



入れ替わるように
ヴォーカル二人が戻ってくる


再び衣装チェンジのため
ガバッと上着を脱いで


上半身を露わにする二人に
ドキッとする…



何度も見ても
見慣れない。



隆二さんのヘアメイクを直そうとしたけど
いつもの隆二さんの席には
隆二さんは居なくて…





A「あれ…？」




絵留「…クスクスw またあ？」


臣さんの髪をいじりながら
先輩は 笑ってて



臣さんも鏡越しに
あたしを見て


臣「…クス」笑


小さく肩で笑うんだ




鏡越しでも
目が合うだけで 嬉しくて


とっくにもう、
視線はあたしにないのに

まだ見ていたくて…



隆二「ごめーん、Aちゃん。待った？」



なんとも愛くるしい顔で笑う隆二さんに



A「待ちくたびれました。」笑



隆二「ごめんねぇ。トイレ行かないと
落ちつかなくて。」笑



臣「いつか、隆二が隣に居ない。っていう
事が起きるんじゃないか…ハラハラすんだけど…」笑



絵留「ははは(笑)ホントホント！」


隆二「え〜、大丈夫それは。」


A「…クスクス」笑



4人で交わす、
なんてことない会話だけど


あたしにとっては
幸せ…

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