愛 ―14― 荒北side ページ9
オレの仕事は福チャンを運ぶこと。
ぜってー1位でぶち込んでやる。
残り500ｍのところで、総北の1年ボーズとエースを出すことになった。
そしてその結果、総北と京伏との同着1位。
オレは4位でゴールした。
「チッ」
ぶっちぎりで勝ちたかったんだがヨ。
「荒北先輩、お疲れ様でした」
オレの前にAがタオルを差し出してきて、それを受け取った。
「見てたかヨ」
「はい、見てました。…カッコよかったですよ??」
Aは恥ずかしげもなくさらっとそういうことを言う。
お嬢サマモードのときはフツーに言えんのか。
よくわかんねぇな。
「ウソつけェ!!最後総北に追いつかれてンなわけあるか」
「……あたしはあんたの全力を見た。今日はそれで充分」
「ハッ。あ゛ーつっかれたァ」
オレはチャリを引きながらテントの方へ向かう。
「福チャンはァ??」
「福富主将は先にテント行った。あたしは残りのメンバーを待ってなきゃいけないから、先にテント行ってな」
「…わーった」
ゴールゲートを向いているAの背中を振り返って、オレはテントに向かった。
2日目。
今日のアシストは新開のため、オレはスプリントで負けた新開を引いて登っていた。
そして念願の単独1位を獲った。
明日もこの調子で福チャンをゴールまでぶち込んでやるぜ。
オレらメンバーが集まって1位を喜んでいると少し離れたとこで、タオルやドリンクを配り終えたAがその光景を見守っていた。
オレはそっと離れてAの横に立つ。
「1位獲ったぜ」
「おめでと。明日もこの光景が見れるといいな」
「ぜってー見せてやるヨ」
オレはAの頭に手を置いた。
Aはこっちを見ずに、いつまでも喜んでいる東堂たちの方を見ていた。
「…A、今日の夜ちょっといいかァ??」
オレがそう言うと、彼女は今まで見ていたはずの光景から、オレの方へ首を向ける。
「3日間おめーもいんのに、お預けくらってんだヨ」
「…じゃあそのままお預けくらっとけ」
「ハァ!?」
オレは置いていた手でAの頭をグルグル動かした。
「…尽八さんと約束してるの」
Aはちょっと困ったような顔で答えた。
そしてオレの手が止まる。
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poipoiaya(プロフ) - 桜朱さん» えええっ！そんなお言葉をいただけるとは…！ありがとうございます！またキュンキュンできるよう頑張ります！ (2018年3月23日 18時) (
レス) id: bc50c192a8 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 最高でした！神作品です！こんないい作品をありがとうございました。物凄くキュンキュンしました！！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: 6f7a2e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!!待宮セーフですか!?よかったです。。なんだかんだ番外編書くの楽しいのでこちらこそありがとうございます!!もう少し番外編ありますのでよろしくお願いします♪ (2017年10月29日 15時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 執筆お疲れ様です^^そして、番外編までありがとうございます^^待宮のキャラはだいたいそんな感じで大丈夫だと思います^^ほんと、無理を言ってしまって申し訳ないです^^;楽しく読まさせていただいてます♪無理をせずに頑張って下さい^^ (2017年10月28日 21時) (レス) id: 3d465a31eb (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» かしこまりました!!金城はともかく待宮の口調が書けるかビビってますが、大学生の荒北と絡めたり荒北と夢主との絡みを書きたいと思います。これからもよろしくお願いします!! (2017年10月20日 9時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唖耶 | 作成日時：2017年9月28日 8時
