愛 ―11― 荒北side ページ6
インハイ終わって東堂と話するまでは、許婚として接すると言いやがった。
オレはそんな現場を見なきゃなんねぇのか!?
クソが。
だが、Aがマジな顔してオレにお願いしてくるので、嫌々了承する。
「けど、なるべくあいつのことかわせヨ」
「なんであんたにそんなこと」
今更おとぼけチャンかよ。
オレはAの腕を掴んで、自分の方を向かせた。
「あンな、オレはおめーが好きなんだよ。他の男に触られるなんざ、まっぴらゴメンなわけェ。わかったか、バァカチャン??」
Aは真っ赤になりながら、無言で何度も頷いた。
「ンじゃ、家入れ」
オレがAの背中をトンと押すが、彼女は振り返ってオレをじっと見てくる。
あ??
……あー、コイツか。
「ほらよっ」
オレはポケットをゴソゴソと探り、Aに投げる。
Aは慌ててそれを受け取った。
「あ……」
オレが投げたのは指輪だった。
明日もそれをはめて登校することだろう。
Aは今はつけずにカバンにそっとしまった。
「…あ??まだなんかあんのか」
指輪を返したのにAはまだこっちを見ている。
「……あっ、あたしっ、あんたが…好きだからっ。……それだけ!!じゃあな!!」
オレはAが言ったことを理解するのに数秒かかった。
真っ赤な顔して恥ずかしいのを我慢してオレに伝えてきた。
やべェ、結構クンな。
オレは家に入ろうとしたAの肩を捕らえて、引き戻した。
さっきの恥ずかしさから、彼女は顔を逸らしている。
「ハッ、オレのが好きだしィ。散々待ったんだからヨ」
オレはAの腰に手を回し、口付ける。
「あっあんた、こんなとこで!!」
「下の名前で呼べっつってんだろ」
「………やすと、もっ」
観念した彼女からオレの名が零れ、再びオレは強く口付けた。
身体を離し、もう家に入るだけだからと乱暴にAの頭を掻き混ぜた。
「じゃあなァ」
離れ難い、とはこういうことだろうな。
そんな想いもキリがねぇからさっさと帰るか。
Aが家の門を潜ったのを見届けると、オレも寮へ戻った。
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poipoiaya(プロフ) - 桜朱さん» えええっ！そんなお言葉をいただけるとは…！ありがとうございます！またキュンキュンできるよう頑張ります！ (2018年3月23日 18時) (
レス) id: bc50c192a8 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 最高でした！神作品です！こんないい作品をありがとうございました。物凄くキュンキュンしました！！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: 6f7a2e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!!待宮セーフですか!?よかったです。。なんだかんだ番外編書くの楽しいのでこちらこそありがとうございます!!もう少し番外編ありますのでよろしくお願いします♪ (2017年10月29日 15時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 執筆お疲れ様です^^そして、番外編までありがとうございます^^待宮のキャラはだいたいそんな感じで大丈夫だと思います^^ほんと、無理を言ってしまって申し訳ないです^^;楽しく読まさせていただいてます♪無理をせずに頑張って下さい^^ (2017年10月28日 21時) (レス) id: 3d465a31eb (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» かしこまりました!!金城はともかく待宮の口調が書けるかビビってますが、大学生の荒北と絡めたり荒北と夢主との絡みを書きたいと思います。これからもよろしくお願いします!! (2017年10月20日 9時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唖耶 | 作成日時：2017年9月28日 8時
