愛 ―20― 荒北side ページ15
オレらがインターハイで負けようと、夏休みは続いた。
全力でやった結果、負けたのだ。
忘れることはできねぇが、いつまでも引きずっているわけにはいかない。
オレたちは3年だ。
次に訪れるのは進路。
オレにはその前に片付けなきゃいけねぇ問題があんだけど。
Aが東堂に呼ばれたと言ったのは、インハイが終わって1週間後。
場所は東堂の実家、東堂庵。
箱根にある旅館とはいえ、学校からは少し距離があった。
だから東堂も寮に入ってんだろうが。
Aの家集合で、東堂庵まで家の執事とやらがオレらを東堂庵まで送ってくれた。
数十分で東堂庵に着き、車を降りると東堂が旅館の法被のようなものを着てオレたちを迎えた。
「よく来たな!!A、荒北」
東堂が両手を広げて歓迎する。
こいつもインターハイのことは吹っ切れているようで、いつものバカ東堂に戻っていた。
「尽八さんのお宅、久しぶりに来ましたね」
「そうだな!!オレが寮にいるから仕方あるまい。今日はもてなしをさせてもらうぞ!!」
オレらは小さなカバンに簡単な着替えを入れて持ってきていた。
それは東堂からの命令で。
風呂でも入らせてくれんのか??
つーか、こいつのテンション。
今から許婚解消の話をされるってわかってんのかヨ。
通された部屋には2人分の料理がテーブルに並んでいた。
「まずはうちの料理を食べてくれ。夕食のメニューだが、特別だ!!」
今は昼時だ。
昼に夜用のメニューを出しているもんで、量は結構あった。
「…食べ終わったらAと荒北の話をきかせてくれ」
東堂が急に真剣な顔で言うとAの肩が強ばった。
てっきり忘れてるのかと思うくらい、いつも通りの東堂だと思っていたが、こいつはこいつでそう振る舞っていただけなのかもな。
オレとAはテーブルを挟んで向き合い、用意してくれた料理を食べ始めた。
さすがお嬢サマ、こういう料理も作法やマナーを知っているのか、キレイに食べていた。
一方オレは、東堂にあーだこーだ言われながら食うハメになってめんどくせぇ。
食っちまえば一緒じゃねーかと思いながら、東堂の言葉を右から左に聞き流して勝手に食べた。
食べ終わると、Aがオレの隣に座る。
東堂はAが座っていたところに腰を下ろした。
「…A、聞かせてくれ」
オレの横で正座をしていたAが背筋を伸ばす。
「…今日は正式に許婚解消のお話をさせていただくために来ました」
Aは少し辛そうに、だが真っ直ぐ東堂を見て言った。
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poipoiaya(プロフ) - 桜朱さん» えええっ！そんなお言葉をいただけるとは…！ありがとうございます！またキュンキュンできるよう頑張ります！ (2018年3月23日 18時) (
レス) id: bc50c192a8 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 最高でした！神作品です！こんないい作品をありがとうございました。物凄くキュンキュンしました！！ (2018年3月21日 21時) (レス) id: 6f7a2e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!!待宮セーフですか!?よかったです。。なんだかんだ番外編書くの楽しいのでこちらこそありがとうございます!!もう少し番外編ありますのでよろしくお願いします♪ (2017年10月29日 15時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 執筆お疲れ様です^^そして、番外編までありがとうございます^^待宮のキャラはだいたいそんな感じで大丈夫だと思います^^ほんと、無理を言ってしまって申し訳ないです^^;楽しく読まさせていただいてます♪無理をせずに頑張って下さい^^ (2017年10月28日 21時) (レス) id: 3d465a31eb (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» かしこまりました!!金城はともかく待宮の口調が書けるかビビってますが、大学生の荒北と絡めたり荒北と夢主との絡みを書きたいと思います。これからもよろしくお願いします!! (2017年10月20日 9時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唖耶 | 作成日時：2017年9月28日 8時
