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愛 ―5― 荒北side ページ50

Aはオレのことをじとっとした目で見ていた。

「好きなの頼めヨ」

メニューを見ていたオレは、少し顔を上げた。
オレは肉食うけどなァ。

注文したものが来ると、オレは肉にかぶりついた。
目の前のAはちまちまパスタを食っていた。
パスタを見ると思い出すのはあいつだ。
東堂。

「…うめェかよ」

「うん。行列が出来るだけのことはあるな」

こいつが食べ終えて少しすると、チョコレートパフェが運ばれてきた。
それを店員がAの前に置く。
Aはきょとんとそれを見ていた。

「…これ、あんたが頼んだんやつだろ」

「いいから食えヨ」

「あたし、チョコとか好きじゃないんだけど」

「ハッ、嘘つけ」

オレァ知ってんだよ。

「おめー、部活の休憩中とかチョコ食ってんだろ」

「……お金払わないからな!!」

「いらねーよ!!」

Aは長いスプーンを取り、食べ始めた。

「……あんたも食う??」

Aは使っていないスプーンを手にしてオレに見せてきた。
オレはパフェの器に入ったままのスプーンを手に取り、生クリームやチョコソースをすくい取って口に入れた。

「それ、あたしのっ」

「あっめェ!!」

オレはスプーンを元に戻す。
Aは使用していないスプーンを持ったまま固まっていた。
そのまま彼女の持っていたスプーンを奪い取る。

「あっ」

声を上げても遅ぇヨ。
おまえはそのスプーンを使うしかねぇんだ。

「……もういらない」

Aはパフェをオレに突き出してきた。

「オレだっているかよ。そんな甘ぇの」

「じゃあそのスプーン貸せ」

「スプーンなら目の前にあんだろォ」

「…これは汚れたスプーンだ」

「てめ!!」

オレはパフェに入ってるスプーンを取って、Aの口に突っ込んだ。

「んぐ!!」

オレが使ったスプーンを口に入れられたAは、面白いくらい顔を赤くした。
それから、オレの顔が見られないのか、俯き加減にパフェを平らげた。



――――――
読んでいただきありがとうございます!!
作者の唖耶と申します。
荒北とのデートの途中ですが、お話がいっぱいになりましたので続編に続きます。
お付き合いいただけたら幸いです♪

私は執筆途中に次のネタが思いつく感じなのか、次書くのはこういうのにしようというのがすでにあります(笑)
実際に書くかはわかりませんが。

最後まで突っ走って書くので、よろしくお願いします!!

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設定タグ:弱虫ペダル , 荒北靖友 , 箱根学園   
作品ジャンル:恋愛
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poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!!宣戦布告しちゃいましたー!!東堂から奪いにいきますよー☆これからもよろしくお願いします!! (2017年9月14日 9時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 執筆お疲れ様です^^あー、戦線布告キターとテンション上がりましたw今後の展開がますます楽しみです^^ (2017年9月14日 1時) (レス) id: 3d465a31eb (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» 毎度読んでいただきありがとうございます!!荒北のキャラ崩壊してませんか!?心配だったのでよかったです♪やっと荒北との恋愛が始まります!!ここまで長かった(笑)これからもお付き合いいただければ嬉しいです!! (2017年9月3日 10時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - こんばんは♪更新の通知を見るたびに楽しみに、読みに来てます♪極度の靖友不足だったので26話で3割程回復しました^^;今後の展開も楽しみにしてます♪更新頑張ってください♪ (2017年9月3日 2時) (レス) id: 3d465a31eb (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» 新作の方も読んでいただいてありがとうございます♪自分でも荒北とどう絡めていこうか行き当たりばったりですが、楽しめるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします!! (2017年8月9日 8時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唖耶 | 作成日時:2017年8月7日 14時

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