絆 ―26― 荒北side ページ27
オレは自主練を終えて帰ってくると、更衣室にジャージを忘れたことに気づいて学校に戻った。
学校に来て、鍵がかかっているかもしれないということに気づいた。
だがわざわざ来たので、一応行ってみるかと思って扉を開けると、素直に開いた。
まだ誰かいるのかもしれない。
それよりも開いていてラッキー程度に思っていたオレは、真っ直ぐ自分のロッカーに行き手探りでジャージを探した。
すでに真っ暗になっている学校に忍び込んでいるので、明かりをつけることを躊躇っていた。
3年も使ってりゃァ、自分のロッカーくらい間違えずに辿り着ける。
事が起こったのは、ジャージを取ってロッカーを閉めた瞬間だった。
誰かが乗り込んでくるような声。
そいつに服を思い切り引っ張られる。
明かりがついたせいで、一瞬目が眩む。
だがそこにいたのは女で、しかもAだった。
「オレァジャージ取りに来たんだヨ!!おまえは??」
「あたしはここの鍵閉め忘れた」
「あー」
だから開いてたのか。
Aは手に鍵を握っていた。
「あーホントなんかあったら福富主将に怒られるとこだったわ」
「おめーが抜けてんのが悪ィんだろ」
「はいはい。鍵閉めるから早く出てってよね」
オレはAに引っ張られたせいで落としてしまったジャージを拾う。
それを見た彼女はオレに背を向け、ここから出て行こうとしていた。
Aが取っ手に手をかけたとき。
――ドン
オレは扉が開かないように彼女の頭の上から押さえた。
Aはそのまま顔だけ上を向いてくる。
「…なんの真似??」
「…おめー、今日の昼、中庭で東堂と…」
オレがそこまで言いかけると、Aは何か思い出したように身体ごと振り返った。
「なっ!!あんた見てたの!?」
わずかにAの頬が染まる。
それがオレをイラつかせるとも知らずに。
「見たくて見てたんじゃねぇヨ。あんなとこでやってるほうが悪ィだろ、ボケナス」
「もう…バカ!!最悪」
「んで、どうだったァ??」
「なんでそんなこと聞くの。デリカシーのないやつ」
「っせ!!いいから答えろ」
Aはムッとした顔をオレに向けた。
「…別に、思ったより普通」
「へェ、じゃあオレとのはァ??」
「ハァ??何言って、んぅっ」
抵抗されるのを防ぐためにAの両腕をオレの手で扉に押さえつけて、上から唇を押しつけて彼女の唇を塞いだ。
――――
荒北のキャラ崩壊中…な気がします(＊´д｀)すみません。
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poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!!宣戦布告しちゃいましたー!!東堂から奪いにいきますよー☆これからもよろしくお願いします!! (2017年9月14日 9時) (
レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 執筆お疲れ様です^^あー、戦線布告キターとテンション上がりましたw今後の展開がますます楽しみです^^ (2017年9月14日 1時) (レス) id: 3d465a31eb (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» 毎度読んでいただきありがとうございます!!荒北のキャラ崩壊してませんか!?心配だったのでよかったです♪やっと荒北との恋愛が始まります!!ここまで長かった(笑)これからもお付き合いいただければ嬉しいです!! (2017年9月3日 10時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - こんばんは♪更新の通知を見るたびに楽しみに、読みに来てます♪極度の靖友不足だったので26話で3割程回復しました^^;今後の展開も楽しみにしてます♪更新頑張ってください♪ (2017年9月3日 2時) (レス) id: 3d465a31eb (このIDを非表示/違反報告)
poipoiaya(プロフ) - ひかるさん» 新作の方も読んでいただいてありがとうございます♪自分でも荒北とどう絡めていこうか行き当たりばったりですが、楽しめるよう頑張っていきますのでよろしくお願いします!! (2017年8月9日 8時) (レス) id: 48d81e0108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唖耶 | 作成日時：2017年8月7日 14時
