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カツン、カツンという音と、ジャラ、ジャラという音、そしてズズッと重い金属を引きずる音が、通路に響く。四人は時々話したり、そんな響く音をただ聞いたりしながら進み、とうとう通路を出た。
「さて、着きました。」
「目ぇしぱしぱする…」
男はフードを目の下まで被った。
「久し振りに地上に出た感じがするな。」
「早よ帰らなホンマに仕事終わらん。」
グルッペンとトントンも続いて出てくる。
通路への道は自動で重い音を立てて閉まった。カウンター横の開けた通路まで来ると、せらみかるは男とグルッペン、トントンに言った。
「どうします？ここで全ての拘束具を外しますか？外さないで鍵を持って行くこともできます。」
「そうだな。耐久力を試すために、テイクアウトを頼む。」
「え〜、俺まだこれ付けとかんとだめぇ？邪魔やねんこれ。」
男はげんなりと言い、肩を落とした。せらみかるはグルッペンに鍵を渡しながら笑った。
「もうすぐ解放ですから、もう少し囚人気分を味わって下さいね。」
「ほんわかと凄いこと言うんやな…」
まぁいいか、と男はため息を吐く。グルッペンとトントンは、粉々になった扉のかけらを踏みながら、出口に進んだ。
「今回も世話になった。感謝する。扉の修繕の分も、後日払おう。好きな額を言いつけてくれ。」
「どうもご贔屓に。それでは遠慮なく請求させていただきます。」
そんな挨拶を交わして、三人とせらみかるは別れたのであった。
時間は昼過ぎになっていた。高く昇った太陽の下、グルッペンは変わらずウキウキと、トントンはため息を吐きながら、そして男は目を細めて眩しそうに歩いていた。
「…飯…まだ？」
「飯は基地に着いてからだ。もうしばらく歩けば着くゾ。」
「今日の昼食どんなん出るんやろなぁ。うちの基地、バイキング形式やねん。」
「腹、減ってんけど…。最近まともに、飯食われへんかってん…」
「せらみかるが一応出してくれていただろ？」
「あんなんじゃ五分と持たへんわ…」
「どんなもん食ってたん？」
「パン二つ。」
「囚人の身分にしてはええ方ちゃうかな？あんまよう知らんけど。」
「俺、パン好きじゃなかってん。」
「ご飯派か。」
「断然。まぁ、食えれば何でもええけど。」
「…さて、見えてきたゾ。あの馬鹿みたいにデカイ建築物が、我らの中枢機関、フューラー帝国軍中央基地本部だゾ。今日から君の家であり、庭となる。」
「帰ってきたー。」
「飯…」
こうして軍に新たな仲間が加わった。
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ぽいぽい(プロフ) - 桜エビさん» わあい！(乗るな)(終わり所が探せない) (2020年1月16日 21時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜エビ(プロフ) - レスありがとうございます(〃・д・) -д-))ﾍﾟｺﾘﾝ この小説大好き☆(気持ちわりぃ) (2020年1月16日 16時) (レス) id: 079fa85f33 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 桜エビさん» ありがとうございます！好きだなんて…やん//(は？)コメントいただけてとても嬉しいです！ (2020年1月16日 0時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜エビ(プロフ) - 語彙力皆無なので分かりにくいとは思いますけど.......好き(キモ)え....... (2020年1月11日 19時) (レス) id: 079fa85f33 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - momoさん» 読んで頂き、コメントも下さってありがとうございます。精進します。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年2月9日 23時
