twenty-seven ページ29
ゾムが、マントを残して他のシャツやらを無造作に脱ぎ捨てた。コネシマがおぉ、と声を漏らす。
「なんやお前。ええ体しとるやん。」
「気持ち悪。お前そういう奴か。」
「誰がや！どこぞのホ◯と一緒にすな！」
ゾムの身体は細く引き締まっており、コネシマと対照的に白かった。ただ、その身体の至る所に生々しい傷跡があり、ロボロもコネシマも顔を見合わせた。
(こいつ、相当な場数踏んでんな。)
(噂もあながち大袈裟ではないんやな。)
コネシマとロボロは目配せする。その様子を見ながら、ゾムが体をさする。
「あの…寒いねんけど。早よして。」
「あ、あぁ。すまん。」
ロボロはゾムの元へ走り寄ろうとしてピタリと止まった。コネシマが首をかしげる。
「どうしたロボロ？なんかあったか？」
聞くと、ロボロはくるりとコネシマに振り返り、困ったように問う。
「そういえば、巻尺どこやっけ？」
「知らんがな。俺ここ全然使っとらんし。」
あれ〜、と高い声を出しながら、その辺にある棚をごそごそと漁りだした。コネシマは溜息をつきながらゾムに聞く。
「今やったらなんか羽織っとってええで。寒いやろ。」
「いや、別に。」
「さっき寒い言うとったやんけ。」
「嘘やで。」
「嘘かい。なんで嘘つきよってん。」
「いや、なんか早よして欲しいなって。俺風呂入りたいし。」
「じゃ、この後一緒に入らへん？」
「ええわ。お前が風呂で喋ったら反響のせいで耳壊れそう。」
「なんやて！？」
コイツ意外と喋りよんなぁ、とコネシマは思いながら、必死に巻尺を探すロボロをぼんやり眺めた。
「あったかー、ロボロー？」
「あったらもうそっち行っとるわ。」
「それもそうやろな。」
そんなん言うてへんでお前も探せや、などと言われながら、コネシマはくわっと欠伸をした。昨日はトントンに取り立てられて、徹夜で書類を提出したのである。それを見ていたゾムが問う。
「なぁ。ここでの仕事って何があるん？」
「あ？んー、まぁ俺らは国境とかの街の警備して、その様子とかを書類に纏めて出す感じやな。トントンとかオスマンとか、他の仕事を持っとるやつもおるけど。」
「ほーん。俺書類とかあんまやりたないなぁ。」
「やりたい奴どこにおんねん。」
ロボロはまだ巻尺をゴソゴソと探している。そんなロボロが小さく呟いた。
「あーあ。こんな時にぺ神居ったらなぁ。」
「呼んだ？」
「「「！？」」」
入り口で爽やかに笑っていたのは、しんぺい神だった。
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ぽいぽい(プロフ) - 桜エビさん» わあい！(乗るな)(終わり所が探せない) (2020年1月16日 21時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜エビ(プロフ) - レスありがとうございます(〃・д・) -д-))ﾍﾟｺﾘﾝ この小説大好き☆(気持ちわりぃ) (2020年1月16日 16時) (レス) id: 079fa85f33 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 桜エビさん» ありがとうございます！好きだなんて…やん//(は？)コメントいただけてとても嬉しいです！ (2020年1月16日 0時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜エビ(プロフ) - 語彙力皆無なので分かりにくいとは思いますけど.......好き(キモ)え....... (2020年1月11日 19時) (レス) id: 079fa85f33 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - momoさん» 読んで頂き、コメントも下さってありがとうございます。精進します。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年2月9日 23時
