eleven ページ12
「おー、オスマン、ひとらんらん。そういえば、お前らいつもこんな時間やったな。」
「その子、誰？」
「挨拶は後だ。コイツは今とても飢えている。」
チラリと顔を覗くと、目がギラギラと赤く光っている。流石にやばそうである。二人もその危険さを察したらしく、
「早く食べようぜ。」
「今日も美味しそうやんなぁ〜」
と足早に席についた。
「それでは、いただきます。」
「「「いただきます」」」
グルッペンの合図で、やっと昼食が始まった。言い終わるのと同時に、男は凄まじい勢いで料理を食らった。内心若干引きながら、グルッペンとトントンはひとらんらんとオスマンに、どういう経緯で男が来たのかを、簡潔に説明した。
「へぇ〜、グルッペンの心臓を止めたのか〜。って、それ普通にすごいな。」
「一回くらいその殺気、受けてみたいめう〜」
「あの、これさ…」
「ここでやらせるわけにはいかん。下級兵や訓練生も集まるところだ。もう少し閉鎖されたところでやらねば。」
「ちょっ、あの…」
「取り敢えず、基地の案内しなきゃいけないんじゃね？」
「暇そうなのなら、そこら辺に転がってんでー。さっき大先生煙草ふかしとったし〜。」
「減給だな。」
「なあって！」
「「「ん？」」」
トントンが苛立った声を上げると、盛り上がっていた3人が同時に視線を移した。
「こいつの食べる量、おかしない？」
「うおー、すげー！」
「元気めう〜。」
「喉に詰まらせるなよ。」
「食費一気にかさむやろこんなん！！」
「んぁ？」
それまで一心不乱に、ガツガツと食べていた男だったが、みんなの視線が集まっていることに気付き、漸く手を止めた。盛られていたはずの料理がどんどん消えていく。空になったお皿は十枚を軽く超えていた。
「なんかよう分からんけど、安心して。ここの飯、めっちゃ美味いで。」
「そういうことちゃうし！」
「そうか。気に入ってもらえて何よりだ。」
「確かに、ここの飯美味いよなぁ。」
「沢山食べて欲しいめう。」
「あぁー、もう！予算案作んの誰やと思ってんねんお前らぁ！！まとめて減給や！！」
「待て、それはキツイ！」
「あかんあかん、怒ってもた。」
「やべえやべえ。」
幹部席は、いつも何かしらわちゃわちゃしている。訓練生や下級兵は、いつもその光景を見ては、
「この国大丈夫だろうか？」
と不安になりながらも、
「いい上司やな。」
と安心感を持つのである。
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ぽいぽい(プロフ) - 桜エビさん» わあい！(乗るな)(終わり所が探せない) (2020年1月16日 21時) (
レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜エビ(プロフ) - レスありがとうございます(〃・д・) -д-))ﾍﾟｺﾘﾝ この小説大好き☆(気持ちわりぃ) (2020年1月16日 16時) (レス) id: 079fa85f33 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 桜エビさん» ありがとうございます！好きだなんて…やん//(は？)コメントいただけてとても嬉しいです！ (2020年1月16日 0時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜エビ(プロフ) - 語彙力皆無なので分かりにくいとは思いますけど.......好き(キモ)え....... (2020年1月11日 19時) (レス) id: 079fa85f33 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - momoさん» 読んで頂き、コメントも下さってありがとうございます。精進します。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽいぽい | 作成日時：2019年2月9日 23時
