偉人がぶっ飛ばされたー。 ページ3
机の巨大迷路を組み立てた張本人は、最後の仕上げに取りかかっていた。
生徒がわーわー騒いでいるが、そんなのは気にしていない。
……まぁ、机は授業が始まるまでに戻せば済む話だ。
ごとん、と机――最後はこの行き止まりを置いて、迷路は完成する。
と。
「…何だい大門カイト君。そこを行き止まりにすると、ゴールへの道は……」
「この迷路には、答えがねぇ」
「なんだとっ！」
クールに振る舞っていた武田ナオキが、くわっと牙を剥いた。隣の相沢ユウイチも、ぶーぶー文句をこぼして…いや、叫んでいる。
…本性出るのはえーな、おい。
「――ならこの迷路は、“迷路”の条件を満たしてないってことだよね」
「ああ………って、お前誰だよ!?」
話に割り込んだ高い声は、まさにカイトが言おうとしていたことを、すらすらと述べたのだ。驚くのも無理はない。
ばっと振り返った先には、机に腰掛けた赤の混じった黒髪の少女。身につけているものは√学園の制服ではなく、けれど制服を着たように見えるコーディネート。
ダークブラウンの瞳が静かにカイトを見つめていたと思えば、彼女は慌てて机から飛び降りた。
刹那。
「カァイトォォ！」
「ぐはぁ―――っ!?」
全身の骨がミシミシと鳴る音と、少女のものと思われる呟き、そしてノノハの怒声が耳に届けられた。
「偉人がぶっ飛ばされた…」
「さっさと机を戻しなさい、よっ！」
「がっ…!?」
肘で首を絞められながら、カイトはふとこんなことを考えた。
―――なんで似なかったんだろう、と。
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栖堂アキ(プロフ) - ぼぼさん» 更新、楽しみに待っています！ (2014年2月1日 17時) (
レス) id: a011cc6f4b (このIDを非表示/違反報告)
ぼぼ(プロフ) - 栖堂アキさん» いやいやwwこれからもご愛読してくれると嬉しいです☆ (2014年1月16日 16時) (携帯から) (レス) id: d6083495dd (このIDを非表示/違反報告)
栖堂アキ(プロフ) - ぼぼさん» 本当、その文の才能が羨ましいですよ〜 (2014年1月15日 20時) (レス) id: a011cc6f4b (このIDを非表示/違反報告)
ぼぼ(プロフ) - 栖堂アキさん» ありがとうございます(*´・ω・)(*´_ _)ﾍﾟｺﾘﾝ 頑張ります♪ (2014年1月15日 18時) (携帯から) (レス) id: d6083495dd (このIDを非表示/違反報告)
栖堂アキ(プロフ) - とても面白かったです。次の更新、待っています！ (2014年1月13日 16時) (レス) id: a011cc6f4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶーにゃん | 作成日時：2013年10月5日 15時
