それは神たちもまた同じ ページ16
火の粉が藍の空に舞い上がる。
ユウリは幼い少女にぐちぐちと文句を投げている、ギャモンの背を大人しく眺めていた。
高飛車な笑い声を上げる少女の名は、鬼の手姫。巫女装束に身を纏う彼女は、こちらを凝視している。
「……ガリレオがだめなら、私では不満ですか」
「いいや。不満などあるわけがない。だが…この賢者のパズルは、そなたに解かせるのは勿体無さすぎる」
「なぜ？」
ふうと息を吐き、姫はうっそりと目を細めた。
「自覚はないのか？ただの“詩人”が“神に等しい存在”になった、その自覚が」
「ただ変わっただけでしょう？今も昔も、私は私です」
組んでいた腕を解き、ユウリは間髪入れずに言い返す。その瞳には、鋭い光が宿っていた。
「気の強い娘。妾は知っているぞ、そなたのことを。そしてそれは、神たちもまた同じ…」
「てめぇ、何が言いたい！」
「いいよ、好きに言わせておいて。……別にそんなこと、どうでもいいの」
吼えるギャモンを、ユウリはやんわりと止めた。
その時、背後で階段を駆け上がる足音が聞こえた。
「来ちゃった…」
「待っていたぞ…アインシュタイン、大門カイト！」
ざわっと木々が音を立てた。風に姫と皆の髪が揺れ、夜の神社にカイトの叫びが木霊する。
「パズルタイムの…始まりだぜ！」
―――カイトに伝えてほしいの。パズルは手をのばせば、そこにいる。ほんの少しだけ、勇気を出して。待ってるから
パズルも、私も、私たちも。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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栖堂アキ(プロフ) - ぼぼさん» 更新、楽しみに待っています！ (2014年2月1日 17時) (
レス) id: a011cc6f4b (このIDを非表示/違反報告)
ぼぼ(プロフ) - 栖堂アキさん» いやいやwwこれからもご愛読してくれると嬉しいです☆ (2014年1月16日 16時) (携帯から) (レス) id: d6083495dd (このIDを非表示/違反報告)
栖堂アキ(プロフ) - ぼぼさん» 本当、その文の才能が羨ましいですよ〜 (2014年1月15日 20時) (レス) id: a011cc6f4b (このIDを非表示/違反報告)
ぼぼ(プロフ) - 栖堂アキさん» ありがとうございます(*´・ω・)(*´_ _)ﾍﾟｺﾘﾝ 頑張ります♪ (2014年1月15日 18時) (携帯から) (レス) id: d6083495dd (このIDを非表示/違反報告)
栖堂アキ(プロフ) - とても面白かったです。次の更新、待っています！ (2014年1月13日 16時) (レス) id: a011cc6f4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶーにゃん | 作成日時：2013年10月5日 15時
