妖怪達のシェアハウス<我々だ> (ページ4)

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A視点

エーミールの体調が優れないらしい

『えーみーーる？』

扉を開けて入る

まあいつものことだった
エーミールの周りに黒いモヤがある
今日はいつもよりひどい

『エーミール？大丈夫？』

エミ「えぇ、少し目眩がしますが大丈夫です」

エーミールは泥田坊だ
泥田坊は一般的に恨みを孕んで
田んぼに住み着くのが普通だが
エーミールの場合恨みというのが全くといっていいほどない
しかし体質のせいか周りの恨みを引き寄せてしまうのである

それがこの黒いモヤ

『エーミール結構量あるで今回』

エミ「えぇ、そんなあるんですか？」

『おん、今回も出来るだけ減らすわ』
水で包み破裂させる

大分減ってきた
そう思った時

エミ「うあひっぐすっ」

あ、エーミールが泣いた
久しぶりに

『もう一人のエーミール！』⬅

エミ？「遊○王風にいうなや」

『あながち間違いちゃうやろ』

こいつはエーミールが泣いた時に出てくる
言わば多重人格
性格は真反対しかし
話は通じるなんやかんやいい奴である
口は悪い

エーミールが泣く理由は恨みを減らすたび
元の人の記憶が流れ込んでくるのだ
酷いときは泣いてしまう

『恨み減らしてんねんけどなんかここ最近量多いねん』
エミ「まぁそんな感じ俺もするわもう戻るな」

エミ「うん？」

『おぉ目さましたか』

エミ「大丈夫でしたか？」

『ほぼ全部減らした多分もうあと１ヶ月は大丈夫やろ』

エミ「そうですか今日もありがとうございます」

『全然ええよ』

～～

ロボ「Aー！」

『ロボロやんどしたん』

ロボ「俺の友人のゾムって奴になシェアハウスこやんかって言うたらええよって言うてたから明日迎えにいったげてくれん？」

『分かったロボロの頼みや引き受けたる』