怖い人。【センラ】

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〜Aside〜


『…………。』

私は言われた通りの場所で待つ。


「……お。いるいる。」

『……。』

「……そろそろ考えてくれたかな？」

『…いいえ、全く。』

「なんでよ〜。嫌いじゃないんでしょ？俺の事。」

『嫌いでも好きでもなかったです。

今は大っ嫌いです。』



今、私がどんな状況か理解していないと思う。





……この男、川口正弘が話しかけて来たのは

プールに行く前日の事。

正弘「……あ、Aちゃんやっほー。」

『…あ。お疲れ様です！川口先輩！』

私の先輩、色々アドバイスをくれるいい先輩。

手際も悪くないし、愛嬌もいい。



正弘「Aちゃんさ、ちょっとこっち来て？」

『…？はい。』

何か仕事のようかな。



『どうしたんですか？先輩。』

正弘「Aちゃんさ。折原クンと最近仲良さそうじゃん。」

『あ…は、はい。』

センラ君……？


正弘「何？付き合ってんのー？」

『い、いえ！えと……お母さん同士が仲良くて…
それで小さい頃から仲良かったんです。』

正弘「へぇ〜付き合ってないんだ。
なのにプールでデート……ねぇ。」

……この人何が言いたいんだ…？



正弘「Aちゃんさ。





____僕と付き合ってよ。」

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