貴方の側にいたい。【Ｎ.Kaito】 (ページ13)

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～あなたside～

リビングへ戻ると1人だけキッチンで飲み物を注いでる人がいた。

如「あ、閑也。飲み物出来た？」

あ、吉澤さんだ…、

閑「あ、な、七瀬さん。

ココア…作ったんだけど…。」

吉澤さんは私を怖がらせないように話しかけてきて

目の前に出されるものは私の大好きな

『……ココア…！』

思わず声を出して喜んでしまって

はっと口を隠した。

閑「……ははっwココア！机に置くね！」

私が好きなココア。

偶然かな。

でも嬉しい。

『……あ、ありがとう、ございます！』

嬉しいな。ちゃんとお礼言わなきゃ。

そう思って少し小さいけど声を出した。

するとグイッと私の方を向いて、

目をパチクリさせたかと思うと

川島さんに確認をしてから

閑「どういたしまして！！」

と元気よく返事をした。

如「あははっw良かったね！

あ、七瀬さん。なにか手伝うことある？？」

『あっ、えっと……』

冷蔵庫を確認すると、もぬけの殻。

如「……あ、まず買い物しないと……。

ついてい……いや、せっかくだし、

閑也と買い物してくる？？」

閑「え？まじ？

七瀬さん大丈夫そう？？」

まだ吉澤さんはどんな人か分からない。

多分元気な人なんだと思う。

私は、男性恐怖症を治すために東京にきた。

……それなら、勇気を出さなきゃ。

『はい。……お願い、します。』

なんだか、プロポーズの返事をしてるみたい。