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〜如恵留side〜


如「ここが七瀬さんの部屋ね!

まだ何もなくて、一応社長に頼まれてた

ダンボールは部屋に入れてあるんだけど…。」


部屋は本当にダンボールしかない。

今日はどうやって寝るんだろう。


如「部屋は全員2階だからね。

何かあったら1番階段に近い部屋が俺の部屋だから

ノックでも何でもして!」

少し七瀬さんの方を伺うと、

うんうんと頷いてくれた。



ある程度説明したからリビングに戻って

向かいの席に座ってもらった。

まだ怯えてはいるけど、

頷いてくれたり、ほんとにちょっとは

気を許してくれたのかな?


如「……てな感じで、洗濯物は七瀬さんだけで

俺たちのは俺がやるから!

……うーん、家事はこんなもんかな。」


説明も終わらせると、

下を向いてる七瀬さん。

……あれ、なんかしちゃったかな……?


心配になって顔を軽く覗き込む。


『あの……ありがとうございます……!

その……だ、男性恐怖症でも、優しく、

して下さって……』


多分、勇気を出して言ってくれた。

嬉しいな。

お礼を言うために、怖いのに。



如「大丈夫だよ。これからもゆっくりでいいからね!」

少し、キュンとしたのは

ひみつ。

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作者名:華恋 | 作成日時:2021年4月15日 22時

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