ムリヤリ結婚。【センラ】

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お風呂から上がるとパッとこちらを向くセンラさん。

パッとこちらを見てすぐに俯く。


『……センラさんどうぞ。』

せ「えっ。あっ。うん。」

何をキョドってるのかな。



センラさんがお風呂に入っている間に私の荷物を確認する。


『……これと…これか…………ん？』

服の中に何か、紙が入っていた。



“Aへ。

父です。今回の件は本当に済まなかった。

本人には言わないでくれときつく言われたのだけど

どうしても辛そうなAを見続けるのは苦しくて

言ってしまおうと思う。


この結婚の話、実はセンラ君が申し込んできたんだ。”



……え？

お父さんが跡継ぎの為に勝手に結婚させようとしたんじゃなくて…？



“私は本当にAに結婚はさせたくなかった…だが

センラ君はAに恋をしてしまったらしい。

だからどうしてもと言われて。

物凄く悩んだが、結局Aには悪いことをしたかも

しれない。本当に済まない。




どうかセンラ君に優しくしてあげてくれ。

Aが心を開かないとセンラ君が可哀想だ。”






……まさか。

そんなわけ。



センラさんが私のことをすき？





どこで？


どこで私を知っていたの？





……パーティとかかな。

それならありうる。







……それでも私なんかよりももっと可愛い子なんか沢山いる。

…なぜ私なんかを。

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