｢黒執事｣ツンツン主人と溺愛執事ときにミサイル (ページ3)

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第2 Happy Birthday ページ3

12月14日

僕達10歳の誕生日

みんなが笑顔の特別な一日

ーになるはずだった…

「ねぇ、なんで誰も来ないの？」

プレゼントを交換しあっていた時弟がふと口に出す。

「…何かあったのかもしれない下の階を見てくるよ 2人はここで待ってて」

「僕も行く！」

「いいや」

「これは僕(長男)の役目だ」

「シエル！！」

…バタンっ！…

「行っちゃったな…」

怯えている弟を慰めるように頭を撫でる。

「こ、こわいよ…ルークはどこにも行かないでね」

ぎゅっと手を握ってきた弟に思わず頬を染める
可愛すぎだろ！…ってこんなこと思ってる暇じゃない、

なにか嫌な予感がする…

「ソファーにでも座って待ってよっか！」

ニカッと笑い弟がほっとしたのを見計らうと俺達はソファーに腰をかけた。

…ｶﾁｺﾁｶﾁｺﾁｶﾁｺﾁ…

ボーン！！ボーン…ボーン…

「…ｯつ！」

古時計が鳴り響くと同時に弟がビクッと怯える。

「大丈夫だ、時計がなっただけ。一緒に行こ」

弟の手を引くと部屋から俺達は出た。

カシャ！カシャカシャ！

階段をおりた先から聞こえた物音に俺は息を呑む
振り絞ってパサパサの口を開いた

「な、なんだ？そこにいるの誰だ？」

と、同時に扉に手をかけたときだった。

「う、うわぁ！？せ、セバスチャン！？！？」

いきなり飛び出してきたセバスチャンに

俺達はビックリする。

「いっ！？…せ、セバスチャン！？その口どうしたんだよ！、今外してあげるから…こら！大人しくしろっ」

弟がセバスチャンに近づきセバスチャンの金具を離すのに手こずってる間に俺は立ち上がり服を叩く。

「よし！取れた！ルークとセバスチャンがいればもう怖くないぞ！一緒にシエルを探しに行こう！」

そう進もうとしたときだった。

ｸﾞｯ､ｸﾞｸﾞｸﾞｯ

「せ、セバスチャン！？、も、もう！どうしてお前はそうなの、僕にばっかり意地悪して…っ！」

セバスチャンが弟の服を噛み弟がよろけた瞬間ぺろっとひと舐めしたあと直ぐにどこかに行ってしまった。

「な、なんなんだ…セバスチャンを追って見るぞ」

弟の手を取り俺達は走り出した。