太宰さんが一ヶ月だけポートマフィアの幹部に戻るそうです。【番外編────リクエスト募集中】

トラウマ植え付けられた。 ページ38

今日は探偵社での休みが治と被ったので一緒にお出かけしていた。


春野さんやナオミちゃん、与謝野先生に服のアドバイスをしてもらい、準備万端にしてきた。


そんな私を治は“ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛！なんでそんなに可愛いの…！死ぬ！萌死ぬ！！”なんていつも通り大袈裟な程褒めてくれた。



そんな治とのお出かけ中、私達は、



「ゲッ、」

「あ゛？」



中也と出会った。
そして始まるのはいつも通りの嫌味の応酬。


“糞鯖”“蛞蝓”“女たらし！”“低身長！”なんて声が聞こえてきて相変わらず低レベルな言い合いに笑いが込み上げる。



そうして微笑ましい二人を少し離れたところで見ていると……



「ねぇねェ、オネェーサン、一人？」


「俺達と一緒に遊ばない？」



何だか頭の悪そうな二人組に話しかけられた。
込み上げていた笑いが沈んでいく。



「……一人じゃないです。連れを待っている途中です。」


未だに言い合っている治達を横目でチラリと見るがまだまだ終わりそうにない。



「えぇー、じゃぁその連れ放っといて俺達と遊ぼうぜー。」


「その連れ、夫なんで。他を当たってください。」


「人妻！？何それ燃える！」



遊ぼうとしつこく手を引く男達。
夫がいると言っても逆にテンションが上がってしまった。



「なぁなぁ、少しくらいいいだろ？」


「俺達とも遊んでくれよぉ。」



諦める様子のない男達は強引に私の手を引き、何処かに連れてこうとする。


逃げようにも成人男性の力に女である私が叶うはずもなく、一般人であるから異能力も使えない。


……詰んだ。どうしようか…

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