検索窓
今日:12 hit、昨日:16 hit、合計:57,681 hit

ページ34

乱歩さんに連れられ、来たのはある路地裏。
路地裏には一人の若い女性が殺されていた。


もちろん、来たはいいが乱歩さんだけで私達にやることは無い。


ここは探偵からも近いのに、何故私達は連れられたのか、


疑問に思って居ると乱歩さんの超推理が始まる。



「……分かったよ。犯人は……この女性の元カレだ。別れ話を受け止めきれずにいたところ、女性が違う男性を思ってしまったのが耐えられなかったんだよ。」



乱歩さんは一瞬だけ此方を見た気がしたけど、気の所為なのか、そのまま事件は解決し、その場はお開きとなった。



────

──





Aが何か飲み物を買いに行っている最中の事、
乱歩と太宰は何かを探り合うように話していた。



「太宰、今回の事件。犯人はお前だろう。」


「……何を言ってるんです?さっき乱歩さんも言ってたじゃ無いですか。犯人はあの女性の元カレだと。」



乱歩の鋭い視線を浴びながらも、太宰は道化のようにわらう。



「あぁ、確かに言った。だがな、太宰。最近Aは“ある者”に嫌がらせを受けていた。その嫌がらせの犯人があの殺された女性だ。」



そこまで言うと乱歩はいつもの糸目を開き、太宰を見る。



「お前はAに害なすものが許せず、あの女性に恨みがある奴にあることないこと吹き込んで殺させたんだろう?」



乱歩の言葉に太宰は少しの間沈黙する。


「……そうですねぇ。私から言えるのは一つだけです。



────私はただ、この平穏を奪う者が、宝を傷つける者が許せないだけです。」



誰もがする震えるような怖い声、



「あ、治。乱歩さん。飲み物買ってきましたよ。
コンポタと豚汁とおでん。」



その声により、気まずい雰囲気の中、帰ってきたのは話の関係人物であるA。



「……A、選択がおかしくないかい?今夏だよ?」


「そこにコンポタと豚汁とおでんがあったから。」


「そんな“そこに山があるから。”と同じように言われても困るのだけれど。」



“全く、仕方ないねぇ”と呟きながらコンポタを飲む太宰



Aを見た時、太宰の顔は、目は、声は、柔らかくなる。



それを見て乱歩は一言だけ呟いた。



「……次、Aが居なくなった時が心配だな。」




この呟きは聞き取られることなく、人混みに消えていった。

こんな事ってほんとに現実で起こるんだなぁ……1→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
79人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

山猫(プロフ) - 夕霧さん» リクエストありがとうございます!リクエストは話の枠が足りないので続編にて作らせていただきます。 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 78ed981431 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - 探偵社で殺気全開の太宰さんが見たいです。 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 6f35473dc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - リクエストで夢主がナンパされたらというのをやって欲しいです! (2019年2月28日 22時) (レス) id: f1715ab2ed (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - 夕霧さん» ありがとうございます!できる限り頑張って見ます! (2019年2月15日 23時) (レス) id: f0811da8b0 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - この作品大好きです!続きお願いします! (2019年2月14日 22時) (レス) id: 6f35473dc5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山猫 | 作成日時:2019年1月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。